【機材】Eye-Fi Share Video 4GB

・2009年5月購入

Eye-Fi Share Video
Eye-Fi Share Video

これは4GBのSDHCカードに無線LAN機能を内蔵し、カメラから無線LANアクセスポイントを経由してパソコンやインターネット上に画像を転送できるものである。機能の詳細については公式WEBページやニュースサイト(たとえばこちらなど)で詳しく説明されているので、ここでは省略する。

既に2GBのモデルは昨年末から発売されていたが、容量が2GBでは少なすぎるので見送っていた。しかし最近になって4GBモデルが発売されたのを知り、今月なって購入した(4GBモデルでは動画の転送にも対応したようで、商品名にVIDEOの文字が入った)。

私の使用目的は、自宅での撮影時に画像をリアルタイムでデスクトップPCでチェックすることである。これまで撮影した画像のチェックはカメラの背面液晶か、USBで接続したノートパソコンでEOSユーティリティーを使用するしかなかった。背面液晶ではタイマーで設定した枚数を取り終えるまでカメラに手を触れられないし、詳細なチェックには液晶の質が不十分だ。EOSユーティリティーは便利ではあるが、わざわざパソコンを起動してカメラに繋げるのが煩わしい。オートガイド時ならノートPCは立ち上げているので、EOSユーティリティーでノートPCに取り込んで、それをLAN上のデスクトップPCから見に行けばいいが、PCを使わずに固定やノータッチでちょっと撮影するようなときでも、カメラからカードを取り出さなくて済めばかなり楽になる。

さて、商品パーケージはちょっと変わった作りの箱になっていて、右のつまみを引っ張ると左右に展開する仕掛けになっている。カードは専用のカードリーダーに差し込まれた状態で左側に入っており、これを取り出してPCのUSBポートに差し込めば自動的にセットアップが始まる。あとは箱右側のクイックスタートガイドを読みながら進めていけば良い。とにかく誰でも迷わず簡単に進められるような仕組みにしたのだろう。

しかし、私の場合はこのセットアップが何故か途中で失敗して、数回のやり直しが必要だった。特にユーザーアカウントの登録で止まってしまい、そこから進まない状態が何回か続いた。しかし根気よく繰り返していると正常にセットアップが終了した。

セットアップ終了後はいよいよ、カードをカメラに入れての試写である。私が使っている「EOS Kiss X2」はSDHCカードを用いるので、そのまま差し込める(CFカード仕様のカメラでもアダプタを用いれば使えるようだが、相性問題もあるようだ)。最初にカードを差し込んだ時には、撮影しようとすると「このカードに書き込めません」というようなメッセージが出たので、カメラのメニューから「カード初期化」をしたところ、正常に書き込めるようになった(設定も消えなかった)。

次にベランダでガイド撮影をしながら転送状況の確認をした。このとき、転送先となるPCでは「Eye-fi Manager」というソフトが起動していなければならないが、これはスタートアップに登録しておけばよい。

実際に使ってみて便利に思ったのは、PCに画像が転送されるときタスクバーの上に小窓が開いて、転送の状況を知らせてくれる点だ。たとえば5分×4コマの設定で撮影しているとき、撮影が1コマ済んだ段階で転送が始まるので、その時点で画像をチェックできる。なのでデスクトップPCで他の作業をしていてもうっかり時間を忘れたりすることがない。私か良くやるミスとして、フリップミラーをカメラ側に戻さず直角の眼視側にしたまま撮影を数コマ進めてしまうことが有るが、これを最小時間で防止することが出来る。

なお、現段階ではRAWは転送できないので、カメラの設定で記録形式をRAW+JPEGにしておく必要がある。転送されるのはJPEGだけなので、それで画像をチェックし、RAWは後でまとめてカードリーダで転送しなければならない。画像チェックはJPEGでも十分なのだが、やはりRAWの方も転送できれば後の作業がもう一つ減って楽になるので、これは是非とも実現して欲しい。

転送時間は、3MB程度のJPEGで、1コマ数秒程度。天体写真では十分な速度だ。

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