本日、姫路市内にて部分日食の観測を行った。
観測場所での部分食開始は9時45分、食の最大は11時3分(食分82.5%)、部分食の終わりは11時23分である。
天気は朝からあいにくの曇り空であったが、雲を通して何とか太陽が見えるのと、徐々に晴れてくるとの予報であったので、とりあえず機材のセッティングを行った。
私・A(1)は、ケンコーSE120のキャップ絞り穴にアストロソーラーフィルターを貼り、ポルタに載せた(上の画像)。カメラはEOS KissX2で、PCに接続してリモート撮影を行った(背面液晶が見にくいため)。ビクセンのフリップミラーを付けているので、裏像になるが撮影の合間に眼視でも観測出来る。
A(2)さんとA(3)さんはもう一台のポルタにミザールの68mm屈折を載せ、太陽投影板による投影方式での観測とした(上の画像)。記録については、スケッチは大変なので投影像をデジカメで撮影することにした(影による太陽導入のためにファインダーを付けっぱなしにしているので、絶対にのぞかないようにA(3)さんに念押しした)。
さて、いよいよ部分日食の開始である。9時45分を過ぎると、肉眼でも日食グラス越しに太陽がどんどんと欠けていくのが分かった。
【10:03】 雲はあるが、投影の方も大丈夫のようだ。
【10:06】 直焦撮影の方も、雲を通して可能のようだ。
【10:47】 最大食分を前にして、雲が厚くなってきた。辺りが薄暗くなって気温も下がってきたが、雲のせいなのか、食のせいなのかは分からない。
【11:01】最大食分時2分前だが、雲がかなり厚くなってしまった。結局この後の最大食分時には撮影出来なかった。投影像もかなり薄いようだ。
【11:15】厚い雲のため太陽の追尾を数分間出来ず、一旦見失ってしまった。なんとか再導入して撮影できたが、まだ雲がかなり厚め。
【11:31】このあたりから雲が薄くなってきて、投影像もハッキリしてきた。
【11:35】雲が薄くなってきて、直焦点の方も撮影しやすくなった。
【12:00】投影観測の方も順調のようだ。正午なので太陽の高度がほぼ最大となった。望遠鏡がかなり上を向いているのが分かる。
【12:22】部分食が終わる直前。
以上のように、ちょうど最大食分時前後に雲が厚くなってしまったのがちょっと残念だが、部分日食の経過をおおむね全て観測する事が出来た。多少の雲があってもそれを通して見る事が出来るのは、さすがマイナス27等の太陽だと思う。
なお、直焦点撮影した画像は後日整理したい。投影像をデジカメ撮影したものは、A(3)さんが夏休みの自由研究の題材にするそうだ。
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