EOS 60Daのダークノイズ

昨日届いたばかりの「EOS 60Da」のダークノイズ評価を、我が家にある他のEOSとの比較にて行った。

比較に用いたのは、2008年に購入した「Kiss X2」の1号機(無改造機)、2010年秋に購入した「Kiss X2」の2号機(IDASにてフィルター換装改造)、A(2)さんの持ち物である「Kiss X4」の3台である。

2台のX2のうち2号機(改造機)の方には、無改造機との区別のために目立つ★シールをストロボ部の上面に貼り付けている。

ダーク画像の撮影は、室温23℃±0.5℃程度の室内で、カメラにボディキャップとアイピースキャップを付け、室内を薄暗くして行った(真っ暗では無い)。

露出時間は10分(600秒)で、10秒のインターバルを空けて3コマ連続で撮影し、3コマ目を採用した。タイマーリモコンが2台しか無いので、「A組:2台のX2」と「B組:X4 & 60Da」の2組に分けておき、まずISO800でA組、B組の順で撮影し、次にISO1600でA組、B組の順で撮影した。つまり、ISO800とISO1600の撮影の間には少なくとも30分の冷却時間がある。

私は20℃を超えるような環境において10分露出することはあまりなく、5分程度で多数枚コンポジットする方針にする事が多いが、今回は厳しめの露出とした。

画像処理は、CR2ファイルをLightroom3.6にて下記パラメータで一括処理した(DNG変換は行わず)。

  • ホワイトバランス:昼光(色温度5500, 色かぶり補正 +10)
  • 露光量、白飛び軽減、補助光効果、明るさ、コントラストは全てゼロ
  • 黒レベルのみ「5」
  • 外観の項目(明瞭度・彩度など)は全てゼロ
  • トーンカーブ:リニア
  • 色補正関係全てデフォルトのゼロ
  • シャープ: デフォルト(適用量25、半径1.0、ディテール25、マスク0)
  • ノイズ低減 輝度:ゼロ、 カラー:ゼロ

■まず画面全体での比較である。上記で現像したファイルをPhotoshop CS5.5にて、400×267のサイズまで縮小した(バイキュービック・シャープ)。縮小するとノイズが分かりにくくなるので、さらにレベル補正で入力のハイライトを225から100まで下げた(レベル切り詰め)。

ISO800の結果
ISO800の結果
ISO1600の結果
ISO1600の結果

これを見ると60Daのノイズは他機種より少なく、ムラも少ないことが分かる。

X2はムラが大きい。ノイズが少ない部分は60Daに負けていないのだが、評価としては、ノイズが多い部分(悪い部分)を基準にせざるを得ないので、やはり60Daより悪いという判断になる。それでも2号機(改造機)の方は60Daに比べても健闘しているといって良い。

X4は全体的にノイズが多め。ただしムラが少なそう。

■次に、上の全体画像を参考にして、それぞれノイズが最も多い部分を400×267で切り出し、ピクセル等倍での比較を行った(60Daは中央下、X4は左下、X2-1は右上、X2-2は右下)。

レベル調整は行っていない。ピクセル等倍だとレベル調整しなくてもノイズが見える(それはそれで、かなり厳しい条件であることが分かるが・・・)。

ISO800の結果
ISO800の結果
ISO1600の結果
ISO1600の結果

一見したところ、全体画像ほど60Daが低ノイズであるという印象は無い。しかし、X2は輝点が目立ち、X4はやはり全体的にノイズが多い。やはり60Daが一番良好といえる。

■以上のように、夏季の20℃を超える環境での10分露出において、(我が家にあるEOSのなかでは)60Daが最も低ノイズであると言うことが分かった。5分露出は試してないがおそらく順列が変わる事は無いのではないかと思う。

次は実写で試してみたいが、梅雨明けまでは機会が無いかもしれない。。

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