先日の「直焦機材の軽量化(まずはガイド鏡の親子亀化)」にて、ガイド鏡の同架方法をプレートによる並列式から親子亀式にしたが、ガイド鏡については笠井トレーディングの「Guidefinder-60」に1.5倍のバローレンズを付けていた。
しかし、katsさん、しゃあまんさんより「バローは不要なのでは」というコメントを頂いていたので、一昨夜(11/15)、バロー無しでの試写を行った。この日は月も無く良く晴れていたが、平日なので自宅ベランダからの撮影となった。
機材は下記の通り
- 赤道儀:ケンコースカイエクスプローラー2(SE2)
- 撮影鏡筒:William Optics FLT98CF (D=98mm, f=618mm)
+ フラットナーレデューサー4 + LPS-P2
(合成焦点距離は約500mm程度) - カメラ: EOS60Da
- ガイド鏡:笠井トレーディング Guidefinder-60(D=60mm, f=240mm)
- ガイドカメラ: Lodestar Autoguider
- ガイドソフト: iAG
iAGのガイド信号出力判定閾値のデフォルトは、±0.5ピクセルだが、それを±0.25ピクセルまで厳しくしてガイドを行った。
下は、M42をISO200で10分露出を行った画像のJPEG出力を、中心付近でピクセル等倍切りだししたもの。
ピントがちょい甘なのは置いておいて、微光星の星像が若干斜めに伸び気味な感じではあるが、許容範囲。数コマ撮影したが、どれも安定してこの程度に収まっているので、おそらく大丈夫と思う。
(katsさん、しゃあまんさん、ありがとうございました)。
光害地ではあるが、折角数コマ撮影したので、一応ダーク減算とフラット、コンポジット処理をしてみた。
- 【環境】2012/11/15 /兵庫県加古川市/気温8℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.0
- 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/LPS-P2フィルター使用
- 【カメラ】EOS 60Da
- 【 架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/笠井ガイドファインダー60/Lodestar Autoguider
- 【 ソフトウェア】<オートガイド>iAG<撮影>EOS Utility<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO200, 600sec x 5コマ
- 【処理法】:RStackerによるダーク減算・フラット補正、Lightroom 4.2による現像、ステライメージ6.5(加算平均・調整)、Photoshop CS6、周辺部をトリミング
やはり星雲周辺の淡い部分まで出すのは厳しいようだ。
それから、M42は多段階露光をして中心部をつぶさない処理をしたほうが良いのだが、今回は平日夜のテスト撮影ということで、それは省略した。
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