先日からオンエアされているアニメ「恋する小惑星」。
似たような題名の映画「恋する惑星」ならフェイ・ウォン目当てで昔見たけれど、と思っていたが・・・。
どうやらビクセンが制作協力しているらしく、星ナビも推しているのでとりあえず第1話を見たところ、その天文描写の正確性というか、細かいこだわりには感心した。
冒頭で主人公たちが夏の天の川を見上げる場面があるのだが、星の配置が正確で、ちゃんと「いて座の南斗六星」がある。
しかし。星を見る(撮る)人ならすぐに感じる違和感がある。南斗六星の上に異様に明るい星が輝いているが、もちろんいて座にあんな明るい星は無い。作中の台詞によると、どうやら木星らしい。
いて座に木星が入った構図はなんだか見覚えがあるな・・・、と思って自分の過去に撮影した画像を探してみると、2008年8月9日夜に峰山高原(ホテルリラクシア駐車場)で撮影した画像に同じ星の配置があった。
- 【環境】2008/8/9 22:17 – /兵庫県神河町峰山高原/気温:不明/光害レベル:不明(月明あり)
- 【光学系】EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS -> 20mm F3.5
- 【カメラ】Canon EOS Kiss X2
- 【架台・ガイド】固定撮影
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO1600, 30sec x 1コマ
- 【処理法】:Photoshop CC、ステライメージ8、4×4ソフトビニング
あれからもう11年半。今年の夏は再びいて座に木星が戻ってくる(高度が低すぎて見にくいけど)。
この翌年、世界天文年であった2009年にアニメ化された「宙のまにまに」も、原作に忠実な天文関連描写で良かったのだが、残念ながら1クールのみで終了してしまい原作の最後までは行かなかった。これについては、原作者(柏原麻実氏)が天文ガイドでインタビュー特集されて、原作の方を先に知ったように記憶している。
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