C/2020 M3 アトラス彗星(光害地・Comet BPフィルター使用)

C/2020 M3 アトラス彗星
C/2020 M3 アトラス彗星 (2020/10/25 4:01-4:42 うさぎ座を通過中・推定光度8.4等)
  • 【環境】2020/10/25 4:01 – 4:42/兵庫県明石市/気温 10℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.2
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度14℃(冷却忘れ)・ゲイン300・120sec x 21コマ/PHD2によるオートガイド
  • 【処理法】
    • ステライメージ8によるダーク減算、フラット補正、デベイヤー
    • ステライメージ8による加算平均(彗星核基準)
    • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
    • 2×2ソフトビニング後、640×640に切り出し

今日の未明、うさぎ座を通過中のアトラス彗星(C/2020 M3・推定光度8.4等)を撮影した。

今回の撮影には初めて「Comet BPフィルター(サイトロン)」を使用した。これは今年8月末頃に購入していたものだが、これまで使う機会がなかった。この日は日没後からこのComet BPの初使用テストをすべく網状星雲やM33を撮影し、最後明け方にこの彗星を撮影した。

今回の彗星は8.4等と暗く、撮影時の高度は30°程度しかなかったが、そこそこ良く写っていると思う。ただし、これまで彗星撮影に用いてきたLPS-P2やLPR-Nと比べてどうなのかはよく分からない。彗星は一期一会で見えているチャンスは逃したくないので、比較検証のための撮影は行いにくい。一般の星雲星団などに対する効果は先に撮影した網状星雲とM33、また今後の撮影で確認していきたい。


実は彗星撮影時に、ASI294MC Proの冷却がOFFになっていることに気が付いた。一度APTの動作がおかしくなり立ち上げ直したのだが、そのときCooling Aidで再冷却するのを忘れていたらしい。明け方にガックリとしたが、外気温は10℃でセンサー温度は14℃ということで、まだ救いはある(デジカメで撮影したと思えば)。真夏でなくて良かったと思う。


それから、これまでASI294MCProのEOS用マウント部に防塵を兼ねてIR/UVカットフィルターを入れていたが、Comet BPの短波長側の透過域が360nmぐらいまであるため、そこをカットしてしまわないよう、オプトロンのクリアフォーカシングフィルターに換装している。透過率は360nmで70%程度、380nmで90%程度で少しカットされてしまうが、防塵フィルター無しではカバーガラス面に目立つゴミが付いて(しかも移動するなど)悩まされることが多くあるので、そこは妥協した。

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