球状星団 M3

球状星団 M3
M3 (りょうけん座の球状星団・光度6.4等・視直径16.2’)
  • 【環境】2021/3/19 3:47 – 4:59 / 兵庫県明石市/気温7℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
  • 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・60sec x 49コマ/PHD2によるオートガイド
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop CC
    • 2×2ソフトビニング・800×800で切り出し

ミューロン180C(+純正レデューサー)で撮影した、りょうけん座の球状星団M3。

主要惑星が一斉に観測シーズンオフとなっているので、その間に本来は惑星用であるミューロン180Cで各種の星雲星団を試写している。この鏡筒は純正レデューサーを付けてもF10と暗く星雲星団向きではない。しかし輝度の高い惑星状星雲や明るめの星団・系外銀河なら使えるのではないかと思って試写してみたのだが、だいたい予想通りのようだ。

今回のM3は球状星団なので恒星が主体であり、暗い鏡筒でも写しやすい。ただ今回はピクセル等倍ではボヤケた感じだったので、ステライメージで2×2ソフトビニングしてマルチバンドシャープ処理した上、Photoshopで輝度レイヤーにDeNoise AIを軽く適用している。また、彩度を若干高めにして青い星と黄色い星が分かれるようにした。


これまで光害地でミューロン180Cを星雲星団に使った印象として、まず惑星状星雲は輝度が高く背景の光害に埋もれにくいので、光害地でF値の大きい鏡筒で写す対象としては最適のようだ(例:エスキモー星雲木星状星雲)。

明るめの系外銀河も中心付近の明るい部分はよく写る。しかし外縁の淡い腕などは光害に埋もれてしまう。複数日にわたる長時間撮影をすればそれらも出せるのかもしれない(例:M66NGC2903)。

球状星団も今回のM3のようにそれなりに写るようなので、今後ぼちぼち写して行く対象は結構多くなりそうだ。また夏前からは木星と土星がシーズンに入るため、ミューロン180Cの稼働率はこれまでよりも上がりそう。一方FLT98CFは下がりそうだ。

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