おとめ座銀河団(ACL200・光害地)

おとめ座銀河団
おとめ座銀河団
  • 【環境】2021/3/18 0:38 – 3:29 / 兵庫県明石市/気温7℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
  • 【光学系】Askar ACL200(200mm F4)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア】<撮影><ガイド>ASIAIR PRO/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 53コマ/ASIAIR PROによるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • PixInsight: ダーク・フラット補正、加算平均、DBE、PCC
    • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
    • 3×3ソフトビニング・トリミングなし

「マルカリアンの銀河鎖(マルカリアンチェーン)」を含む「おとめ座銀河団」を200mmレンズを用いて広範囲に捉えた。広範囲と言ってもカメラのセンサーがフォーサーズサイズなので、200mmレンズでもフルサイズ換算で400mm相当になる。この画角ではマルカリアンの銀河鎖が画面中央付近にコンパクトに収まり、その周囲に多数の銀河がばら撒くように存在している様子がわかる。

下はPixInsightでアノテーションを入れたもの。

おとめ座銀河団(Annotated)

M天体は8つ(M58・M84・M86・M87・M88・M89・M90・M91)確認できる。中央下部で目立つM87は2019年にブラックホールが観測されたことで話題となった。

今回の撮影もいつもどおり光害地の自宅から行ったが、やはりこの程度の広い画角では背景のカブリによる色むらが酷く、その除去処理にかなり苦労した。これについてはPixInsightのABEとDBEにかなり助けられている。現在のところPixInsightはリニア処理部分だけに使っていて、かなりもったいないが、それだけでも購入した価値はあったと思う。

なお、撮影には下の記事の機器構成(ACL200)で、Comet BPフィルターを用いた。

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