火星と散開星団M35の接近

火星と散開星団M35の接近
火星と散開星団M35の接近 (2021年4月25日 – 27日)
  • 【環境】2021/4/25 19:45 – 21:19  / 兵庫県明石市/気温12℃/光害レベル:SQM-L測定値=17.7
  • 【光学系】】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・120sec x 42コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • PixInsight: WBPP、DBE、ABE、PCC
    • Photoshop CC、ステライメージ9による調整
    • 3×3ソフトビニング
    • 4/25の画像に、4/26, 4/27の画像を位置合わせ後、火星部分のみを比較明合成

現在ふたご座を通過中の火星が、今週の前半にふたご座の散開星団M35および周辺の散開星団群に接近した。

その様子を連日捉えようとしたが、まともに晴れたのは4/25のみで、4/26と4/27は薄曇りでなんとかM35と火星の存在のみ撮影できた程度。そこで、全体画像は4/25のみを用い、4/26と4/27の画像は位置合わせした後に火星付近以外を黒く塗りつぶし、4/25の全体画像に比較明で合成した。

4/25の火星像が横に伸びているのは、撮影した約1時間半の間に移動したため。こんな短時間でも惑星が天球上を移動していることが実感できる。4/26と4/27は雲が厚めでごく短時間しか撮影できなかったのでそれほど伸びていない。また火星周辺がボヤッと滲んでしまっている。それでもなんとか三日間の移動が分かるような画像を作ることができた。

M35は大型の散開星団なので双眼鏡でも見やすいが、望遠鏡で撮影すると拡大し過ぎでまばらな感じがしてしまう。その右下(西)の散開星団NGC2158は細かな星が密集していて球状星団的な雰囲気もあり、星団の感じがよく出ている。更に右(西)に散開星団IC2157があるが、これは言われてみないと気が付かない程度の、まばらな星の集まり。IC2157の上(北)には同じく散開星団のIC2156があるが、これも目立たずよく分からない。

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