- 【環境】2021/8/7 20:54 -22:42/兵庫県明石市/気温31℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.8
- 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・30sec x 74コマ/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight・WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- ピクセル等倍・640×640で切り出し
光害地の自宅から撮影した惑星状星雲NGC6818。Little Gem Nebula(小さな宝石星雲)と呼ばれているようだ。
視直径は20秒角程度なので木星の半分以下であり、非常に小さい。その代わりに輝度は高いので今回は30秒露出としたが、光害地の背景に埋もれること無くはっきりと写ってくれた。
ただしガイドが不調で、200コマ程度撮影したうちの74コマしか使えなかった。3分の2程度が没になったことになるが、何が悪かったのかは不明。この日は他の対象についても半分ぐらいが没になっているので、鏡筒バランスが崩れていた可能性がある。ガイドスコープとカメラも更新前のもので、精度が足りていなかったのかもしれない。
合計露出時間は34分と短めだが、輝度の高い星雲なので画像のS/N比は十分確保できており、強調処理によって内部の白い楕円形の模様などもハッキリした。
今年は春からこれまでミューロン180Cで様々な惑星状星雲を撮影してきたが、視直径が大きめのものは淡く広がっていて輝度が低く、光害に埋もれがち。視直径が小さいものは広がっていないので輝度が高めであり、どちらかというと後者のほうが撮影しやすい事がわかった。これまでステラナビゲータで少しでも視直径が大きい星雲を見つけて撮影しようとしていたが、重要なのは輝度の方のようだ。もちろん、視直径と輝度の両方が大きい星雲が一番良い(例えばM27など)。
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