系外銀河 NGC772

系外銀河 NGC772
NGC772 (おひつじ座の系外銀河・光度10.3等・視直径7.1’)
  • 【環境】2021/10/3 2:07 – 4:28 / 兵庫県明石市/気温20℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.0
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.88/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 46コマ(合計138分)/PHD2によるオートガイド
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • ピクセル等倍・800×800で切り出し

光害地の自宅で撮影した、おひつじ座の系外銀河NGC772。

この銀河はおひつじ座のα星「ハマル」のやや南に位置している。

NGC772の位置
NGC772の位置

実は、おひつじ座の中の「星雲・星団・系外銀河」を撮影するのはこれが初めてだったようだ。星図を見ても、おひつじ座には暗めの系外銀河しかないので、主に使っていた10cm級屈折では撮影対象がなく、それよりも秋の天の川の中の天体に気が向いていたためと思う。

これは先日導入したばかりのR200SS+エクステンダーPHで撮影したが、R200SS到着してすぐに無調整で撮影したところ、星がおにぎり型になってしまった。現在光軸や星像調整を試行錯誤しているところで、きれいな円形星像が得られる時と、おにぎり型になるときがあって、なかなか安定しない

総露出時間は2時間強で、中心付近の渦巻はきれいに写っているが、周囲の淡い腕は光害に埋もれ気味になっている。そのため、視直径が7分程度あるにもかかわらず、もっと小さく見えてしまう。今回、自宅にしては空の暗さが良好で、SQM-L測定値で19.0となった(普段は17~18台)。それでも2時間程度の露出では、淡い部分を浮かび上がらせるのは難しい。

また、NGC772の周囲には小さな系外銀河が密集しており、上の画像でもよく見るといくつか確認できる。一番目立つのは南(下)側に位置するNGC770。

NGC772周辺の銀河
NGC772周辺の銀河

PGC番号の銀河はシミのようにしか見えない。

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