天文とは「地学つながり」ということで、鉱物・鉱山関係の施設をユルく巡っている(鉱物タグ)。
今回は岡山県久米郡美咲町吉ケ原にある「柵原ふれあい鉱山公園」に行ってみた。「柵原」は「やなはら」と読むらしい。ここの概要は上のリンクの公式サイトに書いているが、引用すると、
鉱石輸送用に作られた片上鉄道の吉ケ原駅舎と操車場のあった場所に作られ、約18,400平方メートルの敷地内には、昭和30年頃の鉱山の様子や鉱山町の暮らしぶりを再現した資料館(鉄筋地上2階地下1階建、延べ1,540平方メートル)があるほか、吉ケ原駅舎は、そのまま残し、輸送用貨車や客車車輌11両は保存されています。また、園内には芝生広場の一角に江戸時代に貨物を積んで吉井川を下った高瀬舟(鉱石の輸送用にも使われていた)を復元して飾っており、鉱山をテーマとした公園となっています。
https://www.town.misaki.okayama.jp/soshiki/sangyoukankou/79.html
とのこと。鉱山も鉄道もすでに廃止されているが、それを記念して作られているようだ。まずは目当ての鉱山資料館に入ってみた。
正面はガラス張りで新しめのデザイン。
資料館の側面には車掌車と無蓋貨車が留置されている。「サイクリスト大歓迎」と書いてあるのは、廃止になった片上鉄道の線路跡がサイクリングロードになっているから(片鉄ロマン街道)。実際この日(土曜日)も多くのサイクリストの方が公園まで来ていた。
鉱山資料館の玄関には鉱山で採れた黄鉄鉱が鎮座していた。
磁鉄鉱には釘などの金属が張り付いていた。
1階の展示では、古い鉱山の街並みが再現されている(鉱山にぎわいコーナー)。
廃止された片上鉄道関連の展示コーナーもあった。
C11とC12が走っていたようだ。
鉱山町の施設や暮らしの紹介コーナー。
1階展示室から地下展示室への移動は、鉱山ぽい雰囲気のエレベーターで行う(横に階段もあるけど)。
「坑内」ボタンをポチっと押して移動。
地下展示室のエレベータ降り口はそれっぽい雰囲気。
地下は、坑内を模した展示になっている。
地下深くまで整然と掘られた坑道の様子がすごい。
そもそもの目的であった、鉱石類の展示は地下にあった。
その他の鉱物は下のギャラリーにまとめた。
鉱山資料館の外は、廃線となった片上鉄道の吉ヶ原駅が保存された公園となっている。
なつかしい感じのローカル線駅がそのまま保存されている。
駅には片上鉄道で使われていた車両が保存されており、現在でも動かせるらしい。
キハ702は動態保存。これは元々国鉄のガソリン動車であるキハ42000形のキハ42029。ディーゼル機関への改造によりキハ42505となり、称号改正で「キハ07 5」となった。さらに片上鉄道に譲渡されてキハ702となった。6月の北九州旅行の際に門司港駅の九州鉄道記念館で見た「キハ07 41」(静態保存)と同型機となる。
キハ07形の保存車両はこれら2両のほかに鹿島鉄道で使われていたキハ601(キハ07 29)が現在でも「ほっとパーク鉾田」で動態保存されているが、これは切妻型に改造されていて、特徴的な流線型は失われている。したがって、流線型キハ07が動くところを見られるのは柵原だけになる。
駅舎内もレトロな感じ。
この吉ヶ原駅から西へ400m程の所に、展示運転の折り返し駅となる「黄福柵原駅」があるのだが、そちらに立ち寄るのを忘れてしまった。ディーゼル機関車「DD13」が居たはず。DD13も今となっては結構珍しいので惜しいことをした。できればコロナ禍終息後、展示運転の再開時に再訪したい。
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