惑星状星雲 NGC2371「ドッグボーン星雲」

惑星状星雲 NGC2371「ドッグボーン星雲」
NGC2371「ドッグボーン星雲」(ふたご座の惑星状星雲・光度13.0等・視直径0.78’)
  • 【環境】
    • 2023/3/5 22:35 ~ 3/6 00:28 / 兵庫県明石市/気温 7℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.0(月齢13の月明あり)
    • 2023/3/6 21:41 ~ 3/6 23:45 / 兵庫県明石市/気温 9℃/光害レベル:SQM-L測定値=17.5(月齢14の月明あり)
  • 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 2.1/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・120sec x 116コマ(合計232分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • ピクセル等倍・トリミングあり

光害地の自宅から撮影した、ふたご座の惑星状星雲NGC2371。その見た目から「ドッグボーン星雲」と呼ばれている。ドッグボーンというのは、犬が咥えているイメージによくある両側が膨らんだ骨のこと(犬そのものの骨ではない)。ドッグボーンという言葉自体は、形状の説明に一般的に用いられる表現。

さて、この星雲はふたご座の中で、カストルに近い場所にある(下図)。

惑星状星雲 NGC2371「ドッグボーン星雲」の位置
惑星状星雲 NGC2371「ドッグボーン星雲」の位置

この周辺は冬の天の川に近いため、明るい散光星雲や星団が多くあり、この小さく地味なな惑星状星雲についてはどうしても撮影の優先順位が低くなってしまう。これまで10cmクラス屈折しか持っていなかった頃は撮影候補にも入っていなかったが、2020年にミューロン180Cを購入してからは小さい惑星状星雲も撮影できるようになったので、これまで漏れていた小さな惑星状星雲を順次撮影している。

多くの惑星状星雲は輝度が高く光害に埋もれにくいために光害地でも撮影しやすい対象である。このドッグボーン星雲も同様であるが、中央部と両端の骨の太い部分を結ぶ途中の細くなった部分については淡く、光害に埋もれてしまっている。この部分を出すのは遠征地でもかなりの露光時間が必要ではないだろうか。

なお、同じふたご座にある惑星状星雲NGC2392に関しては2021年3月に撮影済み。上の星図でNGC2392の通称が消えているのは、その通称に関する諸問題の為かも。詳細は下記記事参照。

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