IC2944 走るにわとり星雲(リコー・リモート)

IC2944 走るにわとり星雲(ケンタウルス座の散光星雲・視直径75’)
  • 【環境】2025/4/3 0:20 ~ 2:23(UTC +11:00)/オーストラリア サイディング・スプリング/気温 不明/光害レベル:不明
  • 【光学系】RA101: Takahashi TOA-130 D=130mm, f=762mm (F5.9)
  • 【カメラ】SBIG STX-16803ABG
  • 【架台・ガイド】<架台>不明、<ガイダー>Lodestar SX2
  • 【ソフトウェア】MaxIm DL Version 6.30
  • 【撮影法】センサー温度 -25℃
  • R:180sec. x 11コマ、 G:180sec. x 11コマ、B:180sec. x 11コマ、
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):
      • 画像キャリブレーション(ダーク・フラット補正)は撮影サービス側で実施。
      • PixInsight: DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator, RGB合成
    • 後処理(ノンリニア):
      • ステライメージ9・Photoshop
      • 33%縮小、トリミングなし

リコー天体撮影サービスにて、オーストラリアから撮影した、ケンタウルス座の散光星雲IC2944。その形から「走るにわとり星雲(Running Chicken Nebula )」と呼ばれているそうだが、どこをどう見ればにわとりになるのか、さっぱりわからない。

場所は下図のとおりで、りゅうこつ座のηカリーナ星雲と、みなみじゅうじ座の間で、南天の天の川の中にある。

IC2944 走るにわとり星雲の位置

星雲の中心部には「ボック・グロビュール(Bok globule)」が多く存在する。

IC2944 走るにわとり星雲 中心部

今回の撮影は、リコー天体撮影サービスの2機種のうち、広写野のTOA-130にて撮影した。フィルターはRGBのみでLは撮影しておらず、単純なRGB合成となる。本来は3~4時間ぐらいかけてたっぷり露光したいところだが、課金が高額になってしまう。そのため短時間露光でLは撮らないことにした。結果としては、星雲の明るいところは良く写っているが、淡い部分はほとんどわからない。

ひとつの天体にもっと時間(お金)をかけて露出時間を増やし品質を上げるか、そこそこの写りにとどめて写す天体の数を増やすか、どちらにするか迷うところだが、私は後者を選択している。日本から撮影出来ない南天の天体を出来るだけ数多く撮影したいと思っており、そのかわり、それぞれの天体画像の品質はそれほど高くなくても良い。

なお、このTOA-130の機材システム(RA101)は、ダーク・フラット補正が良くなされていて、その後の処理が行いやすい。RA501(51cm)の方はダーク補正が上手くいっておらず輝点ノイズが多いのと、フラット補正も四隅が過補正になっていているため、それらの修正に苦労する(苦労しても結局修正しきれず、四隅はトリミングで捨ててしまうことが多い)。

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