小マゼラン雲中の散開星団NGC602付近(TASC-onリコリモ)

散開星団NGC602付近
小マゼラン雲中の散開星団NGC602付近
  • 【環境】2025/10/25 / オーストラリア サイディング・スプリング/気温 不明/光害レベル:不明
  • 【光学系】RA501: Dall-Kirkham Astrograph D=510mm, f=2259mm (F4.4)
  • 【カメラ】Player One ZEUS 455M PRO
  • 【架台・ガイド】
  • 【ソフトウェア】MaxIm DL Version 6.30
  • 【撮影法】センサー温度 -10℃
    • S(BIN2):180sec x15(45分)、H(BIN2):180sec x17(51分)、 O(BIN2):180sec x11(33分)
    • 星のみRGB:R(BIN2):180sec x4(12分)、G(BIN2):180sec x4(12分)、 B(BIN2):180sec x4(12分)
  • 【処理法】
    • PixInsight: ABE, SPCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator, Masked streach, SHO合成, NarrowbandNormalization
    • ステライメージ10・Photoshop
    • 33%に縮小・トリミングあり

TASC-onリコリモによる、小マゼラン雲中の散開星団NGC602と、その付近の星雲。SHO画像を処理した。

画像全体に散光星雲が分布しているが、特に明るいのは画面右側と下端の部分。そこ以外の画面中央から左上にかけては星雲がリング状になっているのだが、とても淡く無理に星雲を出そうとするとノイズが目立ってしまうので、ほどほどに抑えた。

NGC602は下端の星雲と重なった位置にある散開星団となる。下の画像はその部分を切り抜いたもの。

散開星団 NGC602

下端の散光星雲はNGC602の部分から左側にのびている(下の画像)。

NGC602付近の散光星雲

また、画面右側の散光星雲は相対的にSが強く、赤色が多く混じっている(下の画像)。

NGC602の位置は下図に示す通り。小マゼラン雲はきょしちょう座にあるが、NGC602はみずへび座になる。

NGC602の位置

今回の画像処理は事前に合成処理されたSHO画像から出発したが、そのままではHの緑色が強く緑一色の画像になってしまう。私は個人的に緑色の星雲があまり好きではないので、PixInsightのNarrowbandNormalization(NN)を用いてS(赤)とO(青)を大幅に増強した。その結果、赤と青が支配的な画像となった。ただ、SとOはもともと弱いため、背景のノイズが目立ってしまったように思う。それに、相対的に緑(H)を弱めることで、せっかく明るく写っているHが無駄になっているように思える。それならむしろ、HOOの方が自分には合っているのかも、という気もする。ナローバンドの処理は自由度が大きい分、いろいろ迷うところが多い。

なお、星についてはRGB画像の方から星だけ分離し、Photoshop上でスクリーン合成した。

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