
- 【環境】2025/11/9 / オーストラリア サイディング・スプリング/気温 不明/光害レベル:不明
- 【光学系】RA501: Dall-Kirkham Astrograph D=510mm, f=2259mm (F4.4)
- 【カメラ】Player One ZEUS 455M PRO
- 【架台・ガイド】
- 【ソフトウェア】MaxIm DL Version 6.30
- 【撮影法】センサー温度 -10℃
- H(BIN2):180sec x14(42分), O(BIN2):180sec x15(45分)
- 【処理法】
- PixInsight: HOO合成, BlurXTerminator, NoiseXTerminator, Masked streach, NarrowbandNormalization
- ステライメージ10・Photoshop
- 33%に縮小・トリミングあり
TASC-onリコリモによる「小マゼラン雲中散開星団NGC346」。星座は「きょしちょう座」に位置する。
タイトルは散開星団となっているが、見ての通り主役は散光星雲(輝線星雲)で、散開星団自体はあまり目立たない。
なお、この領域については約1年前の2024/12/20に、同じリコリモRA501で個人で撮影していた。その時はLRGBだったが、露出時間が短かったためか、星雲の淡い部分が写らなかった(下の記事)。
それに対して今回のTASC-onリコリモによる撮影はS, H, O で行われたが、淡い部分までしっかりと写っている。個人的な好みとしてHが緑色に割り当てられるSHO合成はあまり好きではないので、HOO合成にして、NarrowbandNormalizationで色合いを好みに調整した。今回に関して言えばSでの星雲の写りはかなり淡かったので、せっかく撮影したSを使わない「もったいなさ」はそれほどでもない。
一番右の大きな散光星雲がNGC346を含んでいる。下の画像はその付近をピクセル等倍で切り出したものだが、中央部にある星の集まりがおそらく散開星団NGC346。

この星雲はOが優勢でHOO合成では青っぽくなるが、Hの赤色も若干入っていて、中心付近で絡み合っている。暗黒星雲のグロビュールもあって、複雑な様相となっている。この様子を詳細に捉えられるのはさすがに51cmの大口径。
中央左寄りの丸く青い星雲は、散開星団NGC371と重なっているはずだが、どれがNGC371なのかよく分からない。

この星雲もHの赤とOの青が複雑に混じっている。面白いのは左上で目立っている、ひときわ強い青色の紐のようなものがグネグネととぐろを巻いているところ。これはいったい何なのか。
そして、一番左の星雲は、右二つと違ってHが優勢のようで赤い。ここは散開星団NGC395と重なっている。

このように、今回の画像は写野全体だけでなく、各部分を拡大してみても面白かった。
ところで、画像処理中からずっと気になっていたのが、右側の大きな星雲(NGC346付近)から縦にいくつかの光の帯が直線的に伸びていること。これは星を消すとよくわかる。

これは星雲にしては不自然なほど直線的なので、実際に存在する星雲ではなく撮影時に写りこんだ地上の光かもしれない。自分の手元にある機材ではないので検証のしようがないところは、リモートの「もどかしさ」ともいえる。


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