
- 【環境】2025/11/23 / オーストラリア サイディング・スプリング/気温 不明/光害レベル:不明
- 【光学系】RA501: Dall-Kirkham Astrograph D=510mm, f=2259mm (F4.4)
- 【カメラ】Player One ZEUS 455M PRO
- 【架台・ガイド】
- 【ソフトウェア】MaxIm DL Version 6.30
- 【撮影法】センサー温度 -10℃, GAIN=125, OFFSET=25
- R(BIN2):180sec x14(42分)、 G(BIN2):180sec x13(39分)、B(BIN2):180sec x14(42分)
- H(BIN2):180sec x10(30分)
- 【処理法】
- PixInsight: RGB合成, HはCombineHaWithRGBで合成、BlurXTerminator, NoiseXTerminator, MultiscaleAdaptiveStreach
- ステライメージ10・Photoshop
- ピクセル等倍・トリミングあり
TASC-onリコリモで撮影した、ろ座の系外銀河NGC1097。
形状は「棒渦巻銀河」で、細くて長い2本の腕が特徴的。右側の腕は先端で崩れた形になっているが、これは付近の伴銀河(NGC1097A)との干渉のためかもしれない(未確認)。
この銀河には犬の足形状の潮汐ストリーム(“dog-leg” tidal stream)が観測されている(こちら)。これは赤方偏移とスペクトル解析から、ガスが主体ではなく、恒星であると推測されている。そのため「恒星ストリーム」、「恒星トレイル」などと呼ばれているようだ。これは今回の画像を極端に強調すると見えてくる(下図)。

はっきりと確認できるのは左上のL字状のもの。これが犬の足形状と呼ばれるものかもしれない。それから上側に直線状の短いものがある。さらに下側にもうっすらとストリームがあるようにも思えるが、あまりはっきりしない。
これらストリームが形成された原因については、伴銀河NGC1097Aとの干渉という説や、他の伴銀河を吸収した後の残骸という説などがあるようだ。いすれにしても宇宙には想像を絶するスケールでの不思議な現象が多くあり、興味が尽きない。このような現象をしっかり捉えられるのも、大口径で光害のないリコリモの醍醐味。自宅撮りではなかなかこうはいかない。
さて、NGC1097の位置は下図の通り。

ろ座はエリダヌス座の中流の湾曲したところに食い込むような形になっていて、NGC1097はその中央付近にある。赤緯は約-30°なので一応日本でも見える。明石での南中高度は約25°あるので見えなくはないが、市街地では光害の影響が大きく、また見えている時間も短いため撮影には適さない。やはり南半球のリコリモならではの撮影対象である。
今回の画像処理については、123分のRGB画像に、30分のHαをCombineHaWithRGBで合成した。いわゆる「赤ポチ」はそれなりに出せているが、あまり目立たない。Hαはさらに長時間の露光がほしいところ。それから中心部も渦巻き状の細かな構造が写っているので、ここが飽和してしまわないように注意した。

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