【動画】ふたご座流星群 2022(ATOM Cam 2による撮影)

2022のふたご座流星群は眼視での観望は行わず、部屋の中でネット配信を見て過ごし、撮影はバルコニーに2台のカメラを設置して放置していた。そのうちいつもの流星撮影セットである「ASI482MC+Meike6.5mmF2」については昨日処理をしてYouTubeにアップロードしていた。

もうひとつのカメラは先日購入していた「ATOM Cam 2」。上のASI482MCセットは天頂を向けていたので、ATOM Cam 2の方は地上を入れて低高度の空を撮影した。ナイトビジョンはONにしたのでモノクロ画像になる。こちらの撮影動画についても本日検出・編集処理を行い、YouTubeにアップロードした。

ふたご座流星群2022(ATOM Cam 2による撮影)

こちらの方の流星検出には「meteor-detect」を使用した(作者の方には感謝申し上げます)。動画の取得方法は色々あるが、今回はATOM Cam 2で連続撮影してLAN内のNASに自動転送した動画ファイルを、後でまとめて処理する方式とした。このあたりはmeteor-detectのREADMEを読みながら手探りで実行したがなんとかなった。PythonはWindows版の3.9.7で、これは別目的で導入済みのものを使った。

最初はデフォルトの状態で一晩分(21時前~6時ごろ)のファイルを一括処理したところ、誤検出が相次いで検出数が2000件を超えた。さすがにこれでは目視でのチェックが大変なので、minLineLengthをデフォルトの30から100にすると今度はほとんど検出されなくなってしまった。試行錯誤の結果、minLineLength=50で落ち着いた(短めの流星が検出漏れしたかもしれないが仕方ない)。ただこれでも500件ぐらい検出されて、そのうち350件ぐらいが誤検出だった。特に雲が流れてくるような画像で誤検出が相次ぐようなので、快晴で完全にクリアな空ならば誤検出はもっと減りそうに思う。また速度が比較的速めの人工衛星も検出されているので、最終的はやはり自分の目で確認するしかなさそう。

また、長めの流星が分割されて検出されることも多かった。そのため切り出された動画も分割されてしまう。これについては本来なら元の動画ファイルから手作業で切り出しのやり直しを行う必要があるが、(昨日からASI482の方の動画編集で疲れていることもあり)もう面倒なので、そのまま全てDaVinci Resolveに放り込んで単純に連結した、そのため長めの流星が途中で一瞬止まるようなぎこちない動きになっている。

下の画像は雲がほとんど無い動画全てから比較明合成したもの。

ATOM Cam 2による流星撮影・雲の無い画像の比較明合成
ATOM Cam 2による流星撮影・雲の無い画像の比較明合成

動画で分かる通り、実際には雲が湧いてきている状態でも流星は流れているので、雲の無い状態だけを取り出すと数がかなり減ってしまう。それでも流星が雨のように降ってくるイメージになった。星の光跡は点線になってうるさいので、Photoshopのダスト&スクラッチフィルターで少し目立たなくしている。

ATOM Cam 2は数千円の安いカメラだが、このようにかなり楽しめる。星雲撮影時の空の状態監視用にも使えるので、とりあえず買っておいて損はないと思った。

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