
- 【環境】2025/10/23 18:19 – 18:53/兵庫県明石市/気温20℃/光害レベル:SQM-L測定値17.6
- 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】AZ-GTi(赤道儀モード)/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア<撮影&ガイド>ASIAIRアプリ(Android)/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30/60sec x 34コマ(34分)
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, CometAlignment, DBE, NoiseXTerminator
- 彗星核基準でスタック
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ10・Photoshop
- 50%縮小・トリミング有り
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, CometAlignment, DBE, NoiseXTerminator
23日の日没後、光害地の自宅から撮影したレモン彗星(C/2025 A6)。天気は快晴で雲による邪魔はなかったが、光害地の低空なので背景のカブりやムラがひどい。できるだけ修正に努めたが、完全に除去するのは無理だった。また、自宅は月のない時の天頂付近でのSQM値は18.5程度だが、西の低空は17.6程度とかなり悪い。この時の彗星の位置は下図のとおり。

それでも合計34分のコマをスタックすると、青っぽくて長いイオンの尾と、黄色くて太いダストの尾が分かれている様子が確認できた。背景のムラのある光害から彗星の尾を無理にあぶりだしているので、荒れた画像になった。やはり光害のない場所で撮影することが重要だと思うが、平日の夜に遠征は無理なので仕方ない。
彗星核の周囲を切り出してみた。

黄色くて太めに広がったダストの尾の中に、細くて青いイオンの尾が伸びている。光度は4.3と、当初の期待よりは暗めだが、彗星らしい長い尾を引いた姿となった。背景の星の線が切れているのは、航空機の通過などシグマクリッピングでは除去しきれない光跡があるコマをいくつか抜いたため。
彗星はまだしばらく日没後の西空に見えるが、10月下旬は前線の停滞などで曇りの日が多い予報なので、この彗星をとらえるチャンスは少なそう。

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