PENTAXから、三脚に固定したまま天体の追尾撮影ができるデジカメアクセサリが発売される。
GPSユニット「PENTAX O-GPS1」
これはPENTAXのデジタル一眼レフカメラのホットシューに装着し、GPS機能を追加するアクセサリ。それだけでは何てことはないのだが、注目すべきはその機能の一つである、簡易天体追尾機能「アストロトレーサー」。
GPSや磁気・加速度センサーの情報を元にして星の動きを計算し、カメラ内手ぶれ補正機能を流用してセンサーを動かし、星を追尾するもの。ただし、対応機種は現在「K-5」と「K-r」のみ。
追尾精度は、50mmレンズで全天300秒、200mm望遠では機種や赤緯によって異なるが、80~300秒程度。広角~標準域で星野を撮影するには十分のようだ。
これなら、ポタ赤を持っていけないような旅行や出張先でも、ミニ三脚とこれを持って行くだけで追尾撮影が出来る。極軸を合わせる必要がないので、北極星が見えなくても良い。
手ぶれ補正機能をガイドズレ補正に流用できないか、ということを考えていた人は結構いると思うが、カメラメーカーがこのようなアクセサリを出すとは思わなかった(これをもっと進めて、センサー上の星の動きを監視してセンサーを移動させれば、ガイドズレを2ピクセル以内程度に抑える機能も出来るのでは)。
あとはどのぐらい実用になるのか、実際の作例を見てみたい(レンズに対してセンサーの位置が移動するので、特に広角レンズで周辺部が歪まないか等)。
なお、値段は2万円を少し切る程度。
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