球状星団 M13(光害地・月明有り)

球状星団 M13
M13 (ヘルクレス座の球状星団・光度5.9等・視直径16.6’)
  • 【環境】2021/5/4 2:26 – 3:57/兵庫県明石市/気温12℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.8(月齢21.6の月明あり)
  • 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・60sec x 76コマ/PHD2によるオートガイド
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop CC
    • 2×2ソフトビニング・900×900で切り出し

光害地の自宅から撮影した、ヘルクレス座の球状星団M13。半月(下弦)の月明があったが高度が低く、光害のほうが目立つので、ほぼ影響無しだと思う。

M13は大型で明るく、高度も天頂付近に達するので見やすい。この季節の観望会では定番の、北天を代表する球状星団と言える。視直径で言えば、先日撮影したM4(さそり座)のほうが大きいが、M4は高度が低いので見にくい。

今回の撮影は60秒露出で76コマを合成したが、先日のM4に比べると星像が甘い。これはガイドズレではなく、少しピントが甘かったようだ。それを画像処理でごまかした。

ミューロン180Cのピント合わせは、なかなか決定的な方法がわからず苦労している。トライバーティノフマスクも購入して試してみたが、なかなかコツが掴めず、光条を合わせたつもりでもピントはズレていることが多い。結局、マスクは使わずにそのまま適度な明るさの星(明るすぎず暗すぎない)をモニター画面で拡大して見て合わせている。ただ、大気のゆらぎで星像は絶えず変形しているし、鏡筒のピントノブを触ると盛大にブレる。そのためノブを少し回しては星像の落ち着きを待って確認し、更にノブを調整するということを繰り返しているので、非常に時間がかかっている。

ぜひ電動化したいところだが、ラックピニオン接眼体と電動フォーカサーを揃えるとなるとかなり高額になるため、踏み切れずにいる。

フィルターはComet BPを用いた。これはQuad BPに比べて星の青色が消えずに出てくれる。ただ今回はカラーバランス的に青色が強すぎた。

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