【機材】 MOSAICBITS/趣味人 ガイドウォーク(&NexImage)

・2008年12月購入

今週は、先日購入したUSBオートガイダー「ガイドウォーク」のテストを行った。

自宅でのオートガイドシステムとして、ビクセンのAGA-1とどちらにするか色々考えたが、野外に持ち出さないのであればパソコンの使用も負担にならないと思い、最終的にこれに決めた。ガイドソフトとしては海外のフリーソフトもあるが、これは日本語ソフトで分かりやすそうだったし、ちょうど年末特価で販売していたので、NexImageとのセットで購入した。

まず、ガイド鏡(SE102)にNexImageを取り付けた。ガイド星導入のためにビクセンのフリップミラーを挟んだが、SE102のドローチューブをほとんど縮めた状態でギリギリ合焦した。直角側(アイピース)には、ヘリコイドを入れるべきなのだろうが、とりあえずアイピースの抜き差しでピント調整した。パソコンからはUSBケーブル1本のみ望遠鏡に伸ばし、望遠鏡の下にUSBハブを置いてそこからガイドウォーク本体とNexImageを接続した。ガイドウォークからは赤道儀のオートガイダー端子と、EOS KissX2のシャッター端子へ接続した。ケーブルがゴチャゴチャのままだが、とりあえず動作確認なので、そのままにしてある。なお、撮影用鏡筒が無いので、200mmカメラレンズでの撮影とした(ED100Sfがあるが、接続アクセサリ類が揃っていない)。赤道儀はアライメントを取らず、単に恒星時で運転させた。

次にガイドウォークのキャリブレーションである。ガイド星の導入は、やはりフリップミラーとガイドマウントがあった方が有った方が効率的なようだ。南天の星をガイド鏡に入れ、露出やしきい値などを調整してガイド星を正しく認識させ、キャリブレーションを開始すると、自動で作業が進んでいった。最初は計測時間を初期設定値の15秒にしていたが、ガイド星の移動量が足りないとの警告が出たので、30秒に増やすと正常に終了した。各矢印がほぼ十字線に沿って伸びており、やや長さがことなるものの、おおむねOKのようだ。

早速カメラをM42(オリオン大星雲)に向け、近傍の星をガイド鏡に入れて、いよいよオートガイド開始である。これも一度センタリングボタンを押してから、ガイド開始をボタンを押すとすんなりと開始された(後で見ると、赤偉絶対値がキャリブレーション時の15度のままになっていたが・・・)。X,Yの誤差は、デフォルトの表示レンジ(2.5)を時折はみ出しているが、この辺の良し悪しの基準はよく分からない。今のところ極軸もオートガイドの設定もあまりちゃんとしていないので、今後の調整が必要だろう。

また、ガイドウォークにはEOSのシャッターコントロール機能もある。複数の露出時間を組み合わせて設定できたり、ミラーアップ機能が大変便利そうであるが、画像の転送機能はない。EOSカメラに付属のEOSユーティリティなら画像の転送までできるが、機能は少ない。どちらを使うか迷いそうである。

オートガイドの結果であるが、この画像(↑)は、EF200mm・F2.8レンズをF4に絞り、ISO100で10分露出したものである(LPS-P2使用)
。中心部の800×600ピクセルを等倍で切り出しているが、ちゃんとガイドできているようである。
なお、画像処理は、ステライメージでダーク補正や階調調整、シャープ処理などを行い、Photoshop Elements5でカラーノイズ低減を行った。

こちら(↑)はトリミング無しの画像である。EOS KissX2と200mmレンズでM42がこのような大きさになる。

というわけで、ガイドウォークのテストは、あまり苦労せず簡単に完了した。やはり、日本語説明書に沿って進められるのが分かりやすくて良かったと思う。ただ、今回使用した200mmレンズはちゃんとガイドできて当然の焦点距離であり、今後、さらに長焦点のガイドで検証してみたい。

なお、使用しているパソコンが6年以上前のPentium800MHz、最大メモリ256MBの古いノートであり、ガイドウォークを動作させただけでマウスの動きが飛び飛びになるくらい重い。こちらを何とかする必要がありそうだ。

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