ミニボーグ60EDでの一般撮影

昨年夏にミニボーグ60EDを購入したが、購入直後に月や木星の試写をした後は、もっぱらガイド鏡として使用しており、眼視や撮影には用いていなかった。

天体撮影に用いていない理由は、レデューサーを持っていないことと、遠征時に晴れた場合はFLT98CFによる撮影を優先させてきたためである。
しかし、汎用性のあるミニボーグをガイド鏡だけに使うのはもったいないので、一般の撮影に使うとどうなのか、一度試してみる事にした。

ボーグの公式サイトでは、最近特に野鳥撮影に力が入っているようだが、野鳥は全く分からないし、外に出るのも面倒なので、いつも天体撮影しているベランダから見える山陽本線を写してみることにした。

ミニボーグ60ED

60EDに手持ちの鏡筒や延長筒、ヘリコイドを適当に組み合わせ、ピントが出るようにした。
350mm F5.8の望遠レンズとなる。

手持ちは難しそうなので三脚に固定した。
ピントについては置きピンとして、最初はファインダーで合わせようとしたが、どうも合わせにくいので、ライブビューで合わせることにした。

早速撮影・・・。
(普段、日周運動より速いものを撮らない私が試写したものなので、ミニボーグの性能を完全に引き出していないかもしれない点はご容赦下さい)。

キハ181系「はまかぜ」
キハ181系「はまかぜ」
  • ISO400 / 750分の1秒 / AWB
  • Photoshop Elements 8にて処理
  • 縮小、ノイズ低減、自動レベル、カラー調整、シャープ

住宅地の中なので背景がゴチャゴチャしていて、構図も編成が切れるなど良くないが、とりあえずまともに写すことができた。

キハ181系「はまかぜ」(ピクセル等倍切り出し)
キハ181系「はまかぜ」(ピクセル等倍切り出し)

以前から思っていたが、このカラーリングはいまひとつ良くない。
引退前の数ヶ月ぐらいは国鉄特急色に戻して欲しかったが・・・。

ミニボーグに話を戻すと、350mmの望遠レンズとしては軽量で手軽に使える。
問題はピント合わせで、手持ちで追っかけ撮影するならファインダーで合わせる必要があるが、これには慣れが必要だと思う。もしくは、電子マウントアダプターでフォーカスエイドとする方法もあるようだ。

同程度の焦点距離と価格帯なら、普及価格のズームレンズ(70-300mm F5.6程度)でAFで撮影するのとどちらが良いのか、ということになるが、これは画質も含めて比較してみないとなんとも言えない。

ただ、ボーグには色々パーツの組み合わせを変えて、天体にもその他の撮影にも使えるという面白さがあると思う。

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