2011/2/5 兵庫県多可町

昨夜は真冬とは思えない透明度の悪さで、春のような霞んだ空であった。しかし晴れは晴れなので、とりあえずりんしゃんさんと共に多可町まで行くことにした。

現地に到着後、空を確認してみたが、やはり普段より透明度がかなり悪かった。
そういうわけで今回は淡い星雲の撮影はあきらめ、惑星状星雲とか系外銀河とか、写りやすそうなものを対象にすることにした。

撮影風景
撮影風景

なお、これまでガイド鏡はミニボーグ60EDを用いてきたが、今回からは、先日購入したケンコーの63mm(f=540mm)鏡筒を用いる事にした。これで今後はミニボーグ60EDを撮影用にすることが出来る。
ミニボーグ純正のレデューサー(7885)も用意したが、春はミニボーグの対象となりそうな天体が少ないので、天の川が昇ってくる初夏までお預けになりそうだ。

今回の撮影用鏡筒は、フラットナー4を装着したFLT98CFで、D=98mm、f=510mm程度となる。
赤道儀はケンコーSE2、iAG&USB-IOリレーBOXによるオートガイドという構成はいつも通り。

さて、まずは明るいカニ星雲(M1)を撮影することにした。
今回の画像も、JPEG1枚画像から色調・トーンカーブ調整のみ(RAWからのちゃんとした処理は後日の予定)。

カニ星雲(M1)トリミングなしで縮小
カニ星雲(M1)トリミングなしで縮小
  • Kiss X2(IDAS改造)
  • ISO800, 600sec

M1は明るくて写りやすいが小さく、500mm程度の焦点距離でトリミングなしではシミのようにしか写らない。

カニ星雲(M1)ピクセル等倍
カニ星雲(M1)ピクセル等倍

ピクセル等倍でもこの程度(↑)。


次に、春の系外銀河の中では比較的視直径が大きく、短焦点でもそれなりに写せそうな、きりん座の系外銀河「NGC2403」を狙った。
が、なぜかガイドが上手く行かない。色々試行したが、特に赤経方向にズレが生じる。結局あきらめたが、ここでかなり時間をロスしてしまった。

NGC2403
きりん座の系外銀河「NGC2403」

その次は、M97(ふくろう星雲)とM108を同一写野に収めた。
(これも最初はガイドズレが起こっていたが、赤緯方向の修正量を大きめにすると改善された)。

M97(ふくろう星雲)とM108
M97(ふくろう星雲)とM108
  • トリミングなしで縮小
  • Kiss X2(IDAS改造)
  • ISO800, 600sec

これを撮影した後、撤収した。

やはり春の空は短焦点の対象が少なく苦労する。今回のM97&M108のように複数をまとめて写野に入れるとか、おとめ座銀河団をまとめ撮りするとかの工夫が要りそうだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました