2011/12/30 兵庫県多可町

昨夜はりんしゃんさんと共に多可町まで行ってきた。ここは町に近いのである程度の光害があり、写真撮影にはあまり向いていないが、冬の間は仕方がない。

GPVによると快晴になりそうだったが、実際は雲が断続的に流れて来るような状態で、10分間の露出は難しく、5分露出しか出来ないコマがほとんどだった。

なお、以下の画像はKissX2のRAW(CR2)を下記の通り処理したもの。

こちらのDNG Converter Launcher(試作品)でDNG変換。
・同じくRStacker(試作品)でダーク減算
・LightRoom3.5で現像
・ステライメージ6.5で4×4ソフトビニング、デジタル現像、簡易周辺減光補正、カラーバランス、トーンカーブ調整。

フラット補正とコンポジットは実施せず、1コマ画像となるが、やはり光害でカブリが大きい場合はちゃんとフラット補正しないとまともな画像にはならないようだ。本格的な処理は、後日ぼちぼちやってきたい。

まずはSE2赤道儀に載せたFLT98の直焦点から。

馬頭星雲
馬頭星雲
  • Kiss X2(IDAS改造)
  • FLT98 + フラットナー4
  • ISO800, 5分

私は馬頭星雲と相性が悪いようだ。これまで何回も撮影しようとして、まともに撮れたためしがない。今回も雲に邪魔されてコマ数が稼げず、後で見るとピントもズレていた。いつかちゃんと撮れる日が来るのだろうか。

勾玉星雲
勾玉星雲
  • Kiss X2(IDAS改造)
  • FLT98 + フラットナー4
  • ISO800, 10分

ぎょしゃ座のIC405(勾玉星雲)。これを撮るころには雲も減っていたが、やはりカブリがあって、フラット処理無しでは厳しい。また高度も低くなっていたので、ボヤッとしている。

M95,M96,M105
M95,M96,M105
  • Kiss X2(IDAS改造)
  • FLT98 + フラットナー4
  • ISO800, 5分

しし座の中央付近。M95,M96,M105。
春の空にはFLT98の焦点距離で撮影できる対象があまりない。系外銀河を集団でまとめ撮りするぐらい。これもカブりのある背景をフラットで何とかしたい。これは改造機で撮るよりノーマル機の方が良かったかも。


次にスカイメモRに載せたKiss X2(ノーマル)とEF100mm F2.8Lマクロ。

オリオン座中央部
オリオン座中央部
  • Kiss X2(ノーマル)
  • EF100mm F2.8L マクロ
  • ISO800, F2.8
  • 3分

オリオン座中央部。なんとなく中途半端な構図になってしまった。もう少し左下に寄せ、そしてこれは改造機で撮った方が良い(しかし、改造機は1台しかないので仕方ない)。

M36, M37, M38
M36, M37, M38
  • Kiss X2(ノーマル)
  • EF100mm F2.8L マクロ
  • ISO800, F2.8
  • 2分

ぎょしゃ座の散開星団、M36, M37, M38をまとめて撮った。ノーマル機ながら勾玉星雲も淡く写っている。

他にもいくつか撮ったが、今回は省略。

全体を通して、気温はマイナス5℃程度だったが、風が無く、それほど寒くは無かった。また、SQM-L測定値は20.8程度と、この場所にしては良好だったが、やはり雲の通過で思ったように撮れなかったのが残念。

そして、撤収時に気がついたのだが、撮影鏡(FLT98)の夜露防止ヒーターに配線を接続していなかった!
レンズを見ると、全面ではないが中央付近に氷がついていた。撮影しながらなんとなくコントラストが低く、輝星がニジミ気味だと思っていた(薄雲のせいだと思っていた)。むしろ全面くもってくれた方が、早い段階で気がつけた。

夜露(今回は氷点下なので凍結)に関しては、横田さんのヒーターにしてから、湿度の高い砥峰高原でも氷点下になる環境でも全く問題が無かったので、普段から全然チェックしていなかった。以前も同じことがあったので、ヒーター配線は私にとって忘れやすい所なのだろう。機材セッティングのチェック表を作るべきか・・・。

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