先週、ELシートを用いたフラット処理の試行を行ったが、シートの発光色がかなり青色寄りで、撮影画像とカラーバランスが合わなかった。それでもRStackerによる処理ではそこそこの結果を得られたが、やはりちょっと気になるので、ELシートの発光色を補正してみることにした。
用いたのはこちらのサイトの通販で購入した、色温度変換用のフィルム(コンバージョン)。
色温度を下げる側では一番色が薄い「A-1 (37x25cm)」が、10枚まとめてアウトレットで安く出ていたので、それを購入した。
フィルムが到着し、ELシートの前に重ねて置いて試してみたが、やはり「A-1」では色が薄すぎて、数枚重ね程度では補正しきれないようだ。
結局、ELシートサイズに切断したもの15枚を重ねて、やっと撮影画像程度のカラーバランスとなった。安売り品が無く通常の値段で買うのなら、もっと濃い色のフィルムが良いかと思われる。
上記のサイトでは、フィルターの丸抜きサンプル見本帳を無償で送付してくれるらしいので、それをもらって確認してからの方が良かったかもしれない。
さて、この色温度補正後のフラット画像で、前回と同じくRStackerを用いて「馬頭星雲」を処理してみた。今回も背景のノイズが分かるほどレベルを持ち上げている。
画像左側は今回の色温度補正後のフラット画像(RGBを1枚で処理)、画像右側は前回の色温度調整していないELシートで撮影したフラット画像(RGB別)を用いている。
これを見ると、特に画面右端での色合いが異なる。前回は少し青っぽかったが、今回は少し赤っぽい。ただしこれに関しては、フラット画像のカラーバランスを変えた為とはすぐに結論付けしにくい。色の違いが画面の片側で目立っていることから、熱ノイズやダーク画像・ダーク減算の方が原因かもしれない。
もう少し、様々な画像で試してみた方が良さそうだ。
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