The Cambridge Photographic Star Atlas

先日、星野写真付きの星図「The Cambridge Photographic Star Atlas 」を購入した。 大きさを確認しないでAmazonで注文したら、やたら大きい箱が届いて驚いたが、星図としてはこの程度の大きさが普通なのかもしれない。

大きさはこの程度(EOS60Daと並べてみた)。厚みはそれほどでもない。

中身は、見開きの左ページに星図、右にその領域の星野写真という構成。
文章だけでは説明しにくいのだが、中身を撮影して掲載するのも良くないと思うので、Amazonの「なか見検索」で見て頂きたい(こちら)。

上記の「なか見」でも分かるとおり、掲載されている星野写真は、デジカメのJPEG出力をそのまま印刷したようなイメージ。例えばエンゼルフィッシュ(オリオン座)のような淡い星雲は薄く確認できる程度である。しかし、実物は大きな紙への印刷であるため、Amazon「なか見」のサンプルよりは、ずっと高画質なので、散光星雲の位置と形を十分確認できる。

本の冒頭の解説によると、撮影にはSBIG STL-11000という冷却CCDカメラと50mmカメラレンズを用いているようだ。冷却CCDの元データならば、もう少し淡い星雲を浮かび出させて欲しいとも思ったが、あまりやり過ぎると「星」が分かりにくくなるので、この程度が良いのかもしれない。

この星図で特に有り難いのは、暗黒星雲のカタログである「バーナード・カタログ(Bxxx)」が掲載されていること。

自分で撮影した星野写真でも、強調処理をすると様々な暗黒星雲が浮かび上がってくるが、それにどんな番号がついているのか、いつもちょっと気になっていた。私が使っているステラナビゲータには暗黒星雲カタログが無いので、それが入っている星図で、比較的安価なものを探していて、この星図にたどりついた。

もちろん、散光星雲も形状まで載っている。写真と星図を合わせて、撮影計画の参考や、撮影した画像の検証に使えると思う。

早速先日撮影したはくちょう座中心部の写真に星雲の番号を入れてみた。

白字:暗黒星雲 / オレンジ:散光星雲 / 水色:散開星団 / 番号は、基本的に対象の右側に配置。

大きな暗黒帯には特に番号は付いていないようだ。

こうしてみると、この夏撮影しようとして撮影し損ねた対象が多くある。

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