直焦機材の軽量化(1)・まずはガイド鏡の親子亀化

どうも最近は体力が衰えてきたせいか、遠征地での機材の組み立て・撤収がかなりキツくなってきた(体力的というより、気力のほうかも)。

いっそのこと、ポタ赤と双眼鏡の組み合わせに戻ろうかとも思ったが、まだまだ撮影していない対象も多くあるので、まずは機材の軽量化を図ることにした。

現在はケンコーSEII赤道儀にプレートを用いて撮影鏡(FLT98CF)とガイド鏡(D=63mm,f=540mm)を並列で載せているが、このプレートとガイド鏡が結構重く、バランスウェイトは5kgを2個用いている。

そこで、このガイド環境を見直すことにした。
高感度のLodestar Autoguiderも導入したことなので、初めはオフアキシスガイド化を考えたのだが、現在主力であるFLT98CFとフラットナーレデューサー4の組み合わせでは、OAG9でも入る余地が無さそうなので、これは保留とした。

次策は、軽いガイド鏡での「親子亀」化である。
軽い鏡筒としてはミニボーグ60EDを所有しているが、これは撮影にも使うようになってきたので、新たに笠井トレーディングの「Guidefinder-60」を購入した。これは、口径60mm、焦点距離240mm(F4)のアクロマートである。これでは焦点距離が少し足りないような感じなので、1.5倍のバローレンズを追加し、その後にLodestarを付けた。

ひとつ問題として、このGuidefinderには回転ヘリコイドが付いているのだが、このヘリコイドにストッパーが無い。とりあえずガムテープで仮止めしたが、何か固定方法を考えないといけない。

さて、ガイド鏡の搭載方法だが、6cmガイド鏡とLodestarならガイドマウント不要かと思い、まずはそれで試してみた。
しかし、自宅のような光害地では暗い星が背景の明るさに隠れてしまい、コントラストが低く、ガイド星がなかなか見つからない。iAGとPHD Guidingの両方で試したが、無理に暗い星でガイドしようとすると、背景のノイズの影響か、誤差がかなり大きくなってしまった。

仕方なく、ガイドマウントを介して取り付けたが、かなり背が高くなってしまった。
しかし、バランスウェイトをロングウェイトシャフトの先端に付けることで、なんとか5kgウェイト1個で済むようになった。

ガイドマウントも最近はもっと背が低い物も出ているようなので、今後、もう少し取り付け方法を詰めて、出来るだけモーメントを低減したい。また、遠征地で試してみて、ガイドマウントが不要になりそうなら直付けに戻したい。

とりあえずこの構成で、ガイドテストしてみた。
撮影鏡はFLT98CFにフラットナーレデューサー4、LPS-P2フィルターで、焦点距離が約500mm、カメラはEOS60Da、ISO100で10分露出である。

中心部ピクセル等倍切りだし

まずまずといったところ。

iAGのガイド状況も良好。

ウェイトが少ない方が赤道儀の負担も少ないと思うので、今後はこの方法で撮影していきたい。

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