今朝も早起きして、ベランダからラブジョイ彗星、アイソン彗星の撮影を行おうとしたのだが、透明度がかなり悪く、薄曇りと言っても良いような空だった。実際、一等星のスピカも肉眼では見つけにくい状態だった。
我が家のベランダから東側は、下の画像で分かるように住宅団地と工場の強い光害(特にオレンジ色のナトリウムランプ)がある。今日のように透明度の悪い日は、これが空に反射して、大変酷いカブリになってしまう。
アイソン彗星やスピカはこのオレンジ色のカブリの中である。しかしとりあえずは撮影してみた。
- 【環境】2013/11/17 3:39 – 3:52/兵庫県加古川市/気温不明/光害レベル:SQM-L測定値=不明
- 【光学系】EF200mm F2.8L II USM -> F4.0 / LPR-N FFフィルター使用
- 【カメラ】EOS 60Da
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ノータッチ恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO800, 30sec. x 24コマ
- 【処理法】:ステライメージ7で彗星中心部基準加算平均、2×2ソフトビニング後、トリミング
ラブジョイ彗星はまだ高度が高いだけマシな写りであった。しかし我が家のベランダからはなんとか見えるギリギリの位置にいる。今後、この彗星はさらに北側へ移動するため、残念ながらベランダからは見えなくなる。外に出る必要があるが、平日はちょっと無理そう。
- 【環境】2013/11/17 5:19 – 5:28/兵庫県加古川市/気温不明/光害レベル:SQM-L測定値=不明
- 【光学系】EF200mm F2.8L II USM -> F4.0 / LPR-N FFフィルター使用
- 【カメラ】EOS 60Da
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ノータッチ恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO800, 30sec. x 16コマ
- 【処理法】:ステライメージ7で彗星中心部基準加算平均、2×2ソフトビニング後、トリミング
アイソン彗星は、なるべく高度を稼ぐために薄明開始後に撮影した。しかし光害と薄雲の影響を強く受け、なんとか写っているという状態だった。
今後光度は上がるとしても高度が下がるため、我が家のベランダからは苦しい状況となる。
薄明開始後には、水星もなんとか肉眼で確認出来た。
水星は11月18日に西方最大離角となる。
いつもこの時期は空がすっきり晴れて低空まで見やすいことが多いのだが、今日はダメだった。水星のすぐ右上には6.9等級のエンケ彗星がいて、60Da+200mmレンズの画角に収まるはずだったが、この状態では眼視も撮影も無理だった。
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