ミューロン180C ファーストライト

先日、新規にタカハシ「ミューロン180C」を購入した。ファーストライトはとりあえず導入しやすい「月」。

タカハシ ミューロン180C
タカハシ ミューロン180C (ビクセンフリップミラーで、アイピースとカメラを切り替え)

私の所持している鏡筒の最大口径は、これまではケンコーSE120の12cm。これはアクロマートで低倍率の眼視用で、写真がメインの現在はほとんど使っていない。

惑星には3枚玉アポクロマートのFLT98CF(9.8cm)を用いていたが、短焦点で惑星にはあまり向いていなかった。

そのため惑星用鏡筒はずっと欲しかったが、なかなか購入に踏み切れないまま、2018年の火星大接近もFLT98CFのままやり過ごしてしまった。

FLT98CFでは、大接近時に5倍パワーメイトで拡大して頑張ってもこんなに小さい(おまけにこのときは火星の砂嵐で模様が薄かった)。

今年2020年の火星接近は、前回2018年に準じる接近で、これを逃すとその後は2033年頃まで大接近は無いとのことなので、今回思い切ってもう少し大きな鏡筒を買うことにした。

現在使用中のSE2赤道儀に載せられて惑星に向いた鏡筒としては、まずはC8かBKMAK180が候補。系外銀河なども狙うならEdge HD 800も考えられた。実際、Edge HD 800は日本代理店の切り替わりのタイミングでセール中になっており、レデューサーとセット品が安くなっていて、ほぼこれに決めかけていた。

しかし、現在の自分のサラリーマン生活から考えて平日はかなり慌ただしく、じっくり温度順応を待っている時間もあまりないので、開放鏡筒が望ましい。それに今回の主目的はあくまで「惑星(撮影&眼視)」であり、汎用性は二の次にしたい、ということで、当初の候補にないミューロン180Cになった。

冒頭の画像はファーストライト時のもので、ビクセンのフリップミラーを介して、アイピースとカメラを付けている。カメラは2011年に購入して今まで使ってきた「DBK21AU618.AS」

Imaging Source社のCCDカメラは当時、惑星撮影用カメラの主流だったと思うが、今となってはかなり見劣りするスペックとなっている(VGA, USB2.0, 8Bit出力など)。今年の惑星シーズンまでにはZWO社の惑星向けCMOSカメラなどに買い替えたい。

なお、FLT98CFで用いていた5倍パワーメイトは、ミューロン180Cでは拡大率が大きすぎるため、とりあえずAstroStreetのGSOアポ・2.5倍バローを購入して付け替えた。これで良いのか、高価な2.5倍パワーメイトにするべきなのかは要検討。

今回は月で眼視、および撮影・パソコンでの動画取り込みが正常にできることを確認した。

ただ、最近惑星を撮影していなかったので、最近の惑星画像処理の流れがさっぱりわからない。SharpCapやAutoStakkertはほとんど初めて使うし、Registaxも6より5のほうが馴染みがあって使いやすい。これも惑星シーズンまでに慣れていくしか無い。

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