【機材】DBK21AU618.AS

昨年11月、惑星動画撮影用に購入したCCDカメラ。

惑星撮影用としては定番のImaging Source社のラインナップのうち、640×480・カラー・USB・IRカットフィルター無しの仕様で、DBK21AU04.ASと同じだが、CCDが新型になっている。

私はこれまでセレストロンの「NexImage」を使っていたが、ゲインを上げたときのノイズが多く、またWindows7用のドライバも他製品の流用で、こまかな設定がやりにくかったため、使いやすさと画質向上のためにこれを購入した。

購入にあたって、モノクロかカラーかという選択肢については、まずはカラーの一発撮影にもっと慣れるという考えから、カラーとした。

IRカットフィルターについては、有り(DFK)にするか無し(DBK)にするか迷ったが、無しにしておくとフィルターを変えて色々試せるのではないかと思い、無し(DBK)とした。そのため、ノーズピース先端に、バーダープラネタリウム社のUV/IRカットフィルターを付けている。

このフィルターはゴミ・ホコリ進入防止も兼ねているつもりだったのだが、それでも撮影の度にCCD面にゴミが確認されるので、そのたびに掃除している。NexImageでも同じだったが、これはかなり面倒で、掃除しても、別の場所に小さいゴミがついたりして完全には無くならない。こんな狭い空間でも、ゴミを排除した上で密閉は出来ないようだ。何か良い方法は無いものか・・・。

これは現在の惑星撮影用のセッティング。ビクセンのフリップミラーを鏡筒(FLT98CF)に差し込み、眼視側(直角側)にはヘリコイドを介してナグラーズーム(3-6mm)を付けている。撮影側(直線側)には5倍パワーメイトを介してDBK21AU618.ASを付けている。

現在の鏡筒は口径98mmと小さく、あまり惑星撮影に向いていない。3枚玉なので眼視はそこそこ満足だが、撮影ではどうしても光量が足りない。出来れば20センチクラスの鏡筒が欲しい(狭いベランダなので、カセグレン式しか選択肢がないと思う)。

DBK21AU618.ASの撮像品質だが、感度についてはNexImageと同条件で比べていないのではっきり分からない(ドライバの設定内容が違う)。しかしゲインを上げたときのノイズの少なさは確実にNexImageより上である。要するに高ゲインで実用になるので、早いシャッタースピードが使える。これまでNexImageでは木星を1/20sec.で撮影していたが、DBK21AU618.ASでは1/30が使えるようになった。

また、キャプチャ時のコーデックも高品質のものが使える。私はキャプチャには付属の「IC Capture」は使わず、「ARPLA」を使い、BY8を用いている。

NexImageを用いていたときよりも画質は向上していると思う。ただ、それほど劇的に変わった訳ではないので、値段から考えると、NexImageもそこそこ頑張っていたと思う(これはRegiStaxの恩恵が大きい)。ドライバの使いやすさはDBKの方が良い。

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