- 【環境】2020/9/21 23:41 – 9/22 1:36/兵庫県神河町・砥峰高原/気温 10℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.4
- 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
- 【カメラ】EOS 60Da
- 【架台・ガイド】JILVA-170・ノータッチ恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO1600 150sec x 44
- 【処理法】
- RStackerでフラット補正・ダーク減算、Lightroom CCで現像
- ステライメージ8で加算平均, Photoshop CCで調整
- 4×4ソフトビニング、トリミングなし
9月21日の夜に砥峰高原で撮影したNGC7000(北アメリカ星雲)の画像を処理した。
この日は久しぶりに自動導入無しの機材(JILVA-170)による撮影だったので、まず場所が分かりやすい北アメリカ星雲を入れてみた。分かりやすいといっても、EOS60Daの背面液晶にリアルタイムで北アメリカ星雲が映るわけではないため、何回か試写して微調整する必要があった。自宅では冷却CMOS+パソコン環境で明るい星雲はモニターで直接確認できるので、ちょっともどかしい。
どうもピントが甘かったのか、輝星周りに紫~オレンジ色のハロが出てしまい、処理に苦労した。
星が若干にじみ気味なのは、薄雲が残っていたからかもしれない。
さらにPhotoshopプラグインのNik Collection Silver Efex Pro2で、構造を強調(高ストラクチャ)した処理を行ったものがこちら↓。
入り組んだ暗黒帯など細かな構造が分かるが、ちょっと落ち着かない画像になった。
なお、今回のフラット画像は、以前小型の電池式ELシートで製作したフラットパネルを用い、NGC7000撮影後すぐに取得した。特に色ムラ等の不具合もなく、正常に処理できているようだ。
一眼レフ機では一コマ撮影するたびにシャッター開閉やミラーの動きでセンサー上のゴミが移動してしまう可能性が高い。この動くゴミにはこれまで幾度となく悩まされてきた。あいかわらず根本的な解決はできていないが、とりあえずの対処として、一対象を撮影し終わるたびに鏡筒やカメラをを動かさず、うっかりセンサークリーニングを動作させないようにして、そっとELパネルを載せてフラット撮影している。
理想は、天体用CMOSカメラやミラーレス機等で電子シャッターを用い、物理的なシャッター動作が無いようにして、しかも一コマ撮影するたびにそのコマ専用のフラット画像を撮影することだと思うが、これを手作業で行うのはあまりにも効率が悪すぎる。
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