しし座の系外銀河トリオ(光害地・月明あり)

しし座の系外銀河トリオ(M65・M66・NGC3628)
しし座の系外銀河トリオ M65(右下・光度9.3等・視直径10’)・M66(左下・光度9.0等・視直径8.7’)・NGC3628(上・光度9.5等・視直径14.8’)
  • 【環境】2021/2/20 22:23 – 2/21 1:29 / 兵庫県明石市/気温7℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.2(月齢8.8の月明あり)
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 55コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • PixInsight: ダーク減算、フラット補正、デベイヤー、ABE、加算平均、DBE、PCC
    • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
    • 2×2ソフトビニング、トリミングあり

春の空は系外銀河だらけで小口径鏡筒で撮影できる対象が少ないが、しし座の「NGC2903」とこの「系外銀河トリオ(M65・M66・NGC3628)」は比較的写しやすい。そのためこれまでさんざん撮影してきたと思っていたが、ASI294MC Proではまだ撮影していなかったようだ。

そこで今回はComet BPフィルターを組み合わせて写してみた。半月過ぎの月が出ていてComet BPではカブリが大きいかと思ったが、この系外銀河トリオはM天体クラスで明るいので、そこそこ写すことが出来た。ただし銀河周辺の淡い部分はさずがに光害(または月明)に埋もれている。

今回は焦点距離約500mmでフォーサーズサイズのセンサーだが、この程度の写野角になるとフラット補正もうまくいき、背景のムラも少ない。系外銀河が対象で背景部分の面積が多いため、残った背景ムラもABEで各コマの補正を自動で行い、合成後にDBEで丹念に処理するとほとんどわからない程度に出来た。ACL200で散光星雲を処理する苦労に比べ、はるかに楽に処理できた。

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