おとといは土星状星雲を見た、きのうは土星、今日は木星。

梅雨明けから不安定で雲の多い天気が続き、特に夕方から夜はスッキリ晴れない。にわか雨も多いので望遠鏡をうっかり出しっぱなしにも出来ず、最近は最近惑星や星雲の撮影機会があまりない。

ところが、一昨日(8月4日)は昼から夜まで珍しく快晴が続いた。平日なので翌日は仕事だったが貴重な快晴を逃したくない。ちょうど見頃の木星・土星を狙う惑星向け装備か、または久しぶりの星雲撮影にするか悩んだが、まずは星雲撮影ということでNGC7009(土星状星雲)を狙った。

ミューロン180C + レデューサー + Comet BP + ASI294MC Proで、30秒露出を200コマ程度撮影したが、日付が変わるころに雲が湧いてきて終了。

NGC7009(土星状星雲)
NGC7009(土星状星雲)/ 30秒 1コマのみ

土星状星雲は視直径が0.7’ しかないので小さいが、光度が8.0等と明るいので、30秒1コマだけでも結構よく写る。本格的な画像処理は後日行う予定。

片付けをして2時前に寝た。


昨日(8/5)は5時半起きで仕事だったので完全に睡眠不足。なんとか一日を終えて早めに寝るつもりが、透明度が悪いものの2日続けての快晴。やはりもったいないので、惑星撮影用機材で衝を過ぎたばかりの土星を撮影することにした。ただ、透明度が悪い上にシーイングも悪め。ちょっとがっかりしたが、とりあえず動画を数本撮影した。眼視でも観察。

空を見上げると、土星のすぐ左(東)に木星が明るく輝いている。そして肉眼では見えないが、実は今、土星と土星状星雲(NGC7009)が接近している。本当は5月半ばに角距離6°ぐらいまで近づいていたが、その時は見逃し、現在は8°程度。接近と言ってもかなり離れてはいるが、土星の公転周期は29年なので、結構珍しいことではある。

2021/8/5の星図:木星・土星・土星状星雲(NGC7009)
2021/8/5の星図:木星・土星・土星状星雲(NGC7009)

土星状星雲は8.0等級の小さな惑星状星雲なので、8等星と考えると存在だけなら標準レンズ+デジカメで写せるはずと思い、Pentax KPにSIGMA17-50mmを付け、アストロトレーサーを用いて50mmで60秒露出した。こういう時、アストロトレーサーは手軽で便利。

2021/8/5 木星・土星・土星状星雲(NGC7009)/Pentax KP + 50mm + アストロトレーサー・トリミング有り
2021/8/5 木星・土星・土星状星雲(NGC7009)/Pentax KP + 50mm + アストロトレーサー・トリミング有り

土星と土星状星雲の部分をピクセル等倍で切り出したのが下の画像。土星状星雲が点像として写っている。

2021/8/5 土星と土星状星雲(NGC7009)/Pentax KP + 50mm + アストロトレーサー、ピクセル等倍切り出し。
2021/8/5 土星と土星状星雲(NGC7009)/Pentax KP + 50mm + アストロトレーサー、ピクセル等倍切り出し。

点像とはいえ、「名前つながり」の土星と土星状星雲を一画面内に捉えるという、ネタ的なことが出来た。

睡眠不足なのにそんなことをして遊んでいるうちに、また日付が変わってしまった。


そして日付が今日(8/6)になり、木星も昇ってきたので、ミューロンに戻って木星の撮影を行った。しかしシーイングは土星撮影のときから更に悪化していた。眼視ではそれほど悪く見えないのだが、カメラでパソコンに写すと像の揺れが大きい。木星を撮影後就寝したが、もちろん今日も朝から仕事なので、また睡眠不足を持ち越し。

惑星動画と土星状星雲の撮影画像が溜まっているが、明日以降に先送りして、今夜はとりあえず寝るつもり。今外を見ると雲量が少なめの感じだが、ちょっと無理そう。

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