惑星状星雲 M57(環状星雲)

惑星状星雲 M57
M57 環状星雲 (こと座の惑星状星雲・光度9.0等・視直径2.5’)
  • 【環境】2021/8/8 0:06 -1:40/兵庫県明石市/気温30℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.0
  • 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・60sec x 53コマ/PHD2によるオートガイド
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight・WBPP, ABE, DBE, PCC
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • ピクセル等倍・600×600で切り出し

光害地の自宅から撮影した、こと座の惑星状星雲M57。「環状星雲」または「リング星雲」などと呼ばれている。そもそも多くの惑星状星雲は環状(リング状)だと思うが、それらの中でも明るくて見やすく、メシエ天体のため有名なので、環状の星雲の代表格になっているのだろう。

有名な割には視直径は意外と小さく2.5’しかない。惑星状星雲としては大きめの部類だが、短焦点では米粒のようにしか写らない。これまでは屈折望遠鏡のFLT98CF(D=98mm、f=618mm)にエクステンダーを付けるなどして頑張って拡大してきたが、リング内部の状態がわかるほどには大きくならなかった。

今回、惑星撮影用のミューロン180Cを初めてM57に使ってみたが、焦点距離が1800mm近くあることで内部の様子がかなりはっきり写るようになってきた。

楕円で赤色の外縁部と、内側の青緑部分の間には、モヤモヤした雲がある。中心部分は青色の中心星の周囲が黒く晴れているように見えるが、よくみると薄っすらとベールが掛かっている。

総露光時間をもっと増やせば更に詳細が見えてくるかもしれない。今回は60秒露出で100コマ近くを撮影したが、なぜかガイドが不調で半分程度が没になり、総露光時間が53分しか得られなかった。

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