系外銀河M59・M60周辺

系外銀河M59-M60
おとめ座の系外銀河M59(右・9.8等・視直径5.1’)、M60(左・8.8等・視直径7.2’)
  • 【環境】2024/5/4 20:05 ~ 5/5 1:40 / 兵庫県明石市/気温 20℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 3.0/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 108コマ(合計324分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • 67%に縮小・トリミングあり

光害地の自宅から撮影した、おとめ座の系外銀河M59・M60とその周辺の銀河。上の画像内に大きな楕円銀河が二つあるが、右がM59、左がM60。位置は下図の通り、デネボラの南東、スピカの北西になる。

M60の位置

この周辺は「おとめ座銀河団」の南東の領域になり、M59,M60以外にも多くの系外銀河が写っている。下の画像はトリミング無しの画像にアノテーションを入れたもの。

M59・M60周辺の系外銀河

M59とM60は大きいがボヤっとした楕円銀河で、構造と呼べるものが無いため、それだけを撮影してもあまり面白みは無い。しかしM60(左)に隣接する渦巻き銀河NGC4647が良いアクセントになっている。

M60とNGC4647
M60(左下)とNGC4647(右上・光度11.4等・視直径3’)

M60は「摂動する渦巻銀河に隣接する楕円銀河」として、特異銀河のカタログであるアープ・アトラスにArp116という番号で登録されている。

それから次に目立つのはM59とM60の間の下側にあるNGC4637とNGC4638のペア。

NGC4637・NGC4638
NGC4637(左・15.0等・視直径1.5’)、NGC4638(右・11.3等・視直径2.8’)

その他、多くのPGC銀河が写っている。

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