木島平での星空撮影(アストロトレーサー)

先日、長野県・木島平のホテルで宿泊しての会議に参加した。星空がきれいなところと聞いていたので、とりあえずカメラと三脚を持っていくことにした。

車ではなく電車での移動なのでキャリーケースに収まる範囲でしか持ち運べないが、会議用のパソコンなども入れるためあまり空きがなく、持って行けたのは旅行用の小さな三脚と、Pentax KP(アストロトレーサー付き)、広角ズーム一本、外部給電用のモバイルバッテリー、レンズ用ヒータだけだった。無理すればポラリエも入ったかもしれないが、そもそも日中の会議や夜間の懇親会あって、撮影できる時間はそれほど長く取れないので、ポラリエはやめることにした。こういう時にアストロトレーサは頼りになる。Pentaxはカメラもレンズの新製品はもう出ないし、シグマやタムロンのレンズも対応されなくなったが、アストロトレーサーが使えるという事だけでなかなか乗り換えられない。

ホテルはスキー場(スノーリゾートロマンスの神様)のゲレンデのすぐ横で、ゲレンデ斜面からは飯山市街を見下ろせる。ロマンスの神様といえば広瀬香美だが、実際このスキー場のテーマソングは、オリジナルのロマンスの神様を広瀬香美自身がリメイクしたものだそう(こちら)。懐かしい・・・。

木島平 スノーリゾートロマンスの神様

正面の山からパラグライダーが飛んできているのが見えた。

日中はよく晴れて、少し暑かったが気持ちよく過ごせた。といってもほとんど会議だったので、昼食後に散歩した程度だが。

木島平 スノーリゾートロマンスの神様

ゲレンデは見晴らしがよいがリフトの柱やケーブルの高さが結構あり、ホテル近辺には電線が張り巡らされているので、意外と撮影に適したスポットを見つけるのが難しい。また基本的に斜面だらけなので、撮影場所探しに歩きまわるのも結構辛い。それに熊が出没しているとのアナウンスもあり、夜間にホテルや駐車場からあまり離れるのは怖い。今回は会議のついでにちょっと撮れたら良い程度のつもりなので、あまり無理しないことにした。

ここには二泊したが、一日目の夜は雲が多く、少し撮影したが断念。二日目の明け方に少し晴れていたので、ホテル前で撮影してみた。

共通のデータは下記の通り。

  • Pentax KP, SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC HSM
  • ケンコー PRO1D プロソフトンA
  • ISO 3200, アストロトレーサー使用
  • SQM-L測定値; 20.8~20.9
木島平-オリオン座とシリウス
木島平-オリオン座とシリウス(17mm・F2.8・60sec)
木島平-明け方の東天・北斗七星
木島平-明け方の東天・北斗七星(17mm・F3.5・30sec)

して、二日目の夕食後後にも雲が切れて晴れ間が見えていたので、ゲレンデを上ってリフトのケーブルからできるだけ離れて撮影した。

木島平-ペガスス座の四辺形・土星
木島平-ペガスス座の四辺形・土星(17mm・F2.8・30sec)

ペガススの四辺形の右下にある明るい星は土星。


木島平-わし座の天の川
木島平-わし座の天の川(17mm・F2.8・60sec)

撮影する時間が遅くなってしまい、いて座の濃い天の川を撮ることができず、残念。


木島平-夏の大三角
木島平-夏の大三角(17mm・F2.8・60sec)

60秒1コマ撮りだが、天の川や北アメリカ星雲がしっかり写ってくれた。


木島平-カシオペア座・ペルセウス座
木島平-カシオペア座・ペルセウス座(17mm・F2.8・60sec)

秋の天の川がうっすらと写っている。アンドロメダ大銀河もシミのように見える。


木島平-北天・北極星
木島平-北天・北極星(17mm・F2.8・30sec)

北~北西は飯山市街があるが、光害は酷くなく、星はそこそこ見える。


木島平-アンドロメダ銀河
木島平-アンドロメダ銀河(50mm・F2.8・60sec・50%トリミング)

50mmでM31(アンドロメダ大銀河)を撮ってみた。ソフトフィルターを付けたままなので星がうるさい。

木島平-カシオペア座・二重星団
木島平-カシオペア座・二重星団(50mm・F2.8・60sec)
木島平-はくちょう座中心部
木島平-はくちょう座中心部(50mm・F2.8・60sec)

出張のついでに手軽に撮影できるアストロトレーサーは手放せないが、私のKPは購入してからもう7年が経過しているので、そろそろ買い換えかと思う。ただPentaxの新機種には期待できないので悩むところ。

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