オリオン座の反射星雲 M78(光害地)

M78 オリオン座の反射星雲
M78 オリオン座の反射星雲(光度 8.0等 視直径 8.0’)
  • 【環境】2026/2/21 19:54 ~ 22:29 / 兵庫県明石市/気温 5℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.3, 月齢4.0の月明あり
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影> N.I.N.A 3.2/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 51コマ(合計153分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, SPCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ10・Photoshop
    • 50%縮小・トリミングあり

光害地の自宅から撮影した、オリオン座の反射星雲(散光星雲)M78。

位置は下図の通り、オリオンの三ツ星や馬頭星雲の少し北にある。

M78星雲の位置

オリオン座内の代表的な星雲は、オリオン大星雲(M42)、馬頭星雲、燃える木星雲、エンゼルフィッシュ、バーナードループなど、いずれも赤い色が主体となっている。これは、これらの星雲が主にHαの波長で光を出している輝線星雲のため。

それに対しこのM78星雲は白っぽい。これは、この星雲が近くの恒星の光を反射して光っているため。そのため、波長は連続的であり。特定の波長だけを通す対光害フィルターを使うのは効率が悪い。とはいえ、光害地では何らかの光害対策が必要なので、今回は青色付近の波長も通すComet BPフィルターを用いた。反射星雲に対してはQuad BPよりは良いのではないかと思う。

M78の近くにはNGC番号の付いたいくつかの反射星雲が存在している(下の番号入りの画像参照)。

M78付近の星雲の番号

このうち3の3つは、元々一つの反射星雲を手前の暗黒星雲が遮って、見かけ上分断しているように見える。

下の画像はM78星雲付近の拡大だが、暗黒星雲が背後の反射星雲を遮る様子がよくわかる。

M78星雲の拡大

そして、所々にHαによる赤色の星雲も点在していることがわかる。

さて、M78星雲といえば、ウルトラマンの故郷の星「ウルトラの星」がある星雲としての設定が知られている。しかしM78の正体は反射星雲(分子雲)であり、恒星や惑星ではなく、生命や文明が存在するとは思えない。実はこれはM87(おとめ座の系外銀河)の誤植であるという説が有力となっている。ただしM78は1600光年で天の川銀河内にあり、M87は5900万光年離れているので、距離が37000倍と桁違いである。いずれにせよワープしないと移動できない距離なので、この際、数万倍の距離の違いは問題ないのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました