先日から自宅で天文データ可視化ソフトウェア「Mitaka」を色々と触ってみて、プロジェクター投影による3D表示も実現できて満足していたのだが、それとは全く関係なく偶然、国立天文台の三鷹キャンパスに行ける機会があった。
アクセス方法は色々あるようだが、私はJR中央線の武蔵境駅で降り、南口3番のバス停からから小田急バスの境91系統に乗車した。
余談だが、バスの乗り方と料金支払い方法はその地方・バス会社によってまちまちであり、初めて乗るバスについてはいつも不安になる。例えば「乗車ドアは前か後ろか」、「降車ドアは前か後ろか」、「料金は均一か距離制か」、「支払いは乗車時か降車時か」、「支払いに現金以外は使えるか(使えるICカードの種類は)」、「乗車時に整理券を取る必要はあるか(ICカードの場合はタッチ)」。これらの組み合わせだけでもかなりのパターンになる。支払いについても、バス内ではなく別の券売所で切符を買う方式もある。全国共通なのは「降りたいときには降車ボタンを押す」ぐらいだろうか。
同じバス停でも違うバス会社が乗り入れしている場合があるし、同じバス会社でも系統によって方法が異なるので油断ができない。 こういうときはバス停で乗車待ち列の後ろの方に並び、地元民の動作をよく見て、それに習うようにする。
小田急バス境91は、「前乗り・後ろ降り・料金は均一・他地域の交通系ICカードも使える・料金は乗車時払い(カードの場合は乗車時にタッチする)」、であった。
さて、はじめて乗るバスの不安を乗り越え、乗車約20分で「天文台前」について、無事降車できた。
今年は紅葉が遅めのようで、正門付近はちょうど見頃のようだった。
正門を入ってすぐのところにある受付で見学者の登録(氏名の記入)を行う。個人・少人数の見学なら予約は不要(見学案内)。
キャンパス内でも立ち入りできるエリアは限定されているので、もらったパンフレットと構内の案内看板を見て注意しながら進む(見学エリア)。こちらには見学マップもある。
まず立ち寄ったのは「第一赤道儀室」。 大正10年に建てられた、このキャンパスで最も古い観測室とのこと。なかなか歴史を感じさせる外観。
中には カールツァイス製 の20cm屈折赤道儀がある。 昭和2年に設置され、昭和13年から約60年間、太陽の黒点観測に使用された。
重錘による「ガバナー式」という方式で1時間半の天体追尾が可能。恒星時だけでなく、太陽、月、各惑星の速度にも対応しているそうだ。このような仕組みを機械だけで実現する昔の観測機器は素晴らしい。
次は「太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)」。
これは塔そのものが鏡筒になっている。中には入れないため外観のみの見学となる。変わった仕組みの望遠用なので中を見られないのは残念。
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