オートガイドソフト「iAG」のバージョン0.6.0がリリースされた。
今回の更新内容については開発日記に詳しく書かれているが、新しい機能として「ダークフレーム減算」が追加されている。
私がガイド用に用いているWEBカメラはNexImageとQcam S7500だが、S7500の方はハズレなのか、かなりノイズか多い。特に夏場は暗めの星がノイズに埋もれてしまうようになり、使いにくい。
そこで、一昨日、砥峰高原でiAG0.6.0RC版でダークフレーム減算の機能確認を行った。
左が減算無し、右が減算有りである。しきい値の設定によって差が分かりにくいことがあるが、効果は確実にあるようだ。
ダーク減算の設定は簡単で、カメラ動作中(ガイドは停止中)に画面を右クリックすると、「ガイド開始しますか」、「較正しますか」、「ダーク取得しますか」を順番に聞いてくるので、ダーク取得を選ぶと、設定している合成枚数分のダークが取り込まれ、加算平均化される。
このダーク画像はメモリ上に保管されるので、特にファイル名指定は必要ないが、iAGを再起動すると取得し直しになる。それから、ダーク取得時にはガイド鏡のキャップをするのを忘れてはいけない。
なお、おなじみ「PHD Guiding」にも以前から同様の機能がある。こちらも設定は簡単で、画面上の「Take Dark」ボタンを押すだけだ(もちろん、ガイド鏡のキャップは必要)。こちらも効果が有ることを確認出来た。
0.6.0の他の改良点としては、64bit Windowsへの対応がある。私のWindows7 Home Premium 64bit機(Gateway EC1400-41R)でも正常動作が確認出来た(Vista、XPの64bitは不明)。
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