昨夜は、今年初めて砥峰高原への遠征を行った(私とA(2)さんのみ)。
前日までは真冬並みの寒さで、道路凍結が心配なので多可町にしようかとも思ったが、この日の昼はかなり暖かさが戻ってきていたので、予定通り砥峰にした。
現地には22時前に到着。やや雲があるがおおむね晴れ。しかし透明度が悪く、状態はあまり良くない。黄砂が来ていたためと思われる。もうこの季節、黄砂はあきらめるしかないのだろうか。
光害はSQM-L測定値で21.5[等/平方秒角]程度(天頂)。
機材はいつも通り(下記)。
- 赤道儀:ケンコースカイエクスプローラー2
- 撮影鏡:ウィリアムオプティクス FLT98CF(D=98mm, f=618mm)
- レデューサー:ケンコークローズアップレンズAC2による簡易レデューサー
- カメラ:EOS Kiss X2
- ガイド鏡:ミニボーグ60ED + 1.5倍バローレンズ
- オートガイドシステム:LVI社 スマートガイダー
- 電源:SG-3000DX
今回は透明度が悪いので、淡い天体はやめて球状星団を中心に撮影することにした。
本格的な処理は今後順次行って行くことにして、とりあえずJPEG1枚からの画像(トリミング後、ノイズ低減処理も行っている)。
- ISO800, 300sec.
- レデューサー無し
- ピクセル等倍切りだし
- ISO800, 300sec.
- レデューサー無し
- ピクセル等倍切りだし
M92は中心部が明るく、JPEGではつぶれてしまっている。これはRAWからの処理で回復出来るだろうか。
なお、今回も撮影中にピントがズレてしまい、撮影やり直しで時間をかなりロスしてしまった。ピントをしっかり固定する方策を考えないと。
- ISO800, 480sec.
- レデューサー無し
- 2X2ソフトビニング後トリミング
M97は、8分では露出が不足気味だったようだ。
複数枚コンポジットで改善出来るかどうか。
- ISO800, 480sec.
- レデューサー有り
- 4×4ソフトビニング・トリミング無し
低空のため、カブリとノイズがひどい。
これも複数枚コンポジット、フラット補正で改善出来るか?
そもそもこの領域はカラフルな星雲が入り組んでおり、カブリなのか色むらなのか星雲なのかよく分からず、処理がしにくそうだ。
結局、明け方までほぼ快晴となったが、透明度は改善されず、SQM-L測定値も21.5(天頂)のままであった。
それでも薄明前には、さそり座からカシオペア座までアーチ状にのびる天の川を見る事が出来たし、痕を引く大きな流星も数個見る事が出来たので、良しとしよう。
コメント