この連休は風の強い大荒れの天気と、ひどい黄砂のため、星が見られる状態ではないと思っていた。しかし21日の夜になって天気が回復傾向で、黄砂もおさまってきたみたいなので、多可町へ遠征した。メンバーはりんしゃんさんと私の2人。
月没が0時前なので、遅めに現地に着いて機材をセッティングしたが、空は薄雲が次々通過する状態で、北斗七星がうっすら見える程度。SQM-Lでの測定も20.3程度とあまり良くない。
仕方ないので雲が薄くなったところを見計らって、なんとかM3を撮影してみたが、やはりかなりカブっている。
- FLT98 / Kiss X2
- ISO800 / 300sec.
- SE2赤道儀
- miniBORG60EDガイド鏡 / スマートガイダー
- JPEG出力 50%縮小 トリミングのみ
それから、スマートガイダーは雲が断続的に通過する状態には向いていないと思った。一旦ガイド星をロストすると、再認識&露出調整に時間がかかるためである。わずか数分の雲の切れ目を狙うためには、ほぼリアルタイムでガイド星を認識してすぐに撮影に入らなければならない。
このような状態が続いていたが、午前3時前になってやっと雲が薄くなってはっきり星が見えてきた。SQM-L測定値も20.8~21.0程度まで良くなってきた。
そこですぐにM61を導入して数コマ撮影したが、よく見るとピンぼけ(カブリもひどい)。
慌てていて、撮影対象ごとにピントを確認することを忘れていたためである。
ピントを合わせ直し、薄明ギリギリの時間まで撮影したが、カブリの中に埋もれた感じになった。晴れているように見えても、空の状態は良くなかったようだ。
こういうときは、球状星団か散開星団のようにコントラストが高い対象を撮影するべきであった。
それにしても、目で見ても撮影してもはっきり背景がカブるのが分かるのに、SQMでの測定値があまり悪化しないのは何故なのだろうか(冬場は20.8程度でも、カブリが少なくすっきりした画像が得られた)。
結局、空の状態に恵まれず、自分のミスも色々とあって、朝までバタバタして疲れた割には成果がほとんど無い遠征となった。
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