ガイド用に購入したミニボーグ60EDだが、6cmの屈折でどの程度惑星の拡大撮影が行えるのか試そうと思い、昨夜、NexImageにて木星の撮影を行った。
機材の接続は上の通りで、鏡筒の後に2インチホルダーを介してビクセンのフリップミラー、M42ヘリコイドT、Tリング->31.7mm接眼アダプタを付けて、その後にバローレンズ、WEBカメラ(NexImage)の順となっている。見ての通り重心がかなり後側に片寄った状態となっている。私はM57のヘリコイドを所有していないため、ピント合わせにはフリップミラーの後にヘリコイドTを付けて対応している(さすがに摺動式では拡大撮影のピントは合わせられない)。
この接続で、バローレンズを用いない直焦点ではピントが出ない。しかしバローレンズを使えば何とかピントが出るので、とりあえずこれで行くことにした。
まず、5倍パワーメイトのみを使った場合の結果がこれ(↑)である。シャッタースピードは1/20秒、フレームレート20fps、1802フレームをResiStaxで処理した。対物の焦点距離は350mmしかないので、5倍パワーメイトでもたいした大きさにはならないが、主要な縞と大赤斑が確認できる。
次にこれ(↑)は5倍パワーメイトの後に更に笠井トレーディングの1.5倍バローレンズを重ねたものである。シャッタースピードは1/20秒、フレームレートは20fps、2516フレームをResiStaxで処理した。拡大率が上がった分、より細かいところまで確認できるようになった。
このように、さすがにFLT98(98mm)にはかなわないが、それでも6cmで木星らしい姿をしっかり撮影できることが分かった。今回のシーイングは中程度だったが、もっと良い条件で撮影すれば、まだまだ質を向上できると思う。
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