- 【環境】2021/5/9 22:37 – 5/10 1:38 / 兵庫県明石市/気温14℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.4
- 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・180sec x 54コマ/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop CC
- 2×2ソフトビニング・900×640で切り出し。
りょうけん座の系外銀河NGC4631を光害地の自宅から撮影した。これはメシエ天体ではないが、視直径15分(長径)と大型で明るいため、光害地でも写しやすい。その形が左(東)を向いて横たわるクジラに見えることから「クジラ銀河」と呼ばれている。
短焦点では近くの系外銀河NGC4656(ホッケースティック銀河)と合わせて撮影されることが多い。私も過去に焦点距離500mmで撮影していた。
今回は焦点距離1800mmなのでクジラ銀河のみとなった。ミューロン180Cを用いるときはいつものことだが、F値が大きい(暗い)ために露出不足で、銀河外縁の淡い部分は背景に埋もれてしまった。クジラの上(北)の楕円形の伴銀河(NGC4627)もノイズが目立つ。今回の撮影は春の透明度が悪い空で、しかも黄砂の影響もあったようだ。クリアな空なら光害地でももう少し淡い部分まで写ったかもしれない。
クジラ銀河の本体部分は明るいため、長焦点距離ということもあって、その構造の詳細がはっきり分かる。特に中央部は暗黒帯が複雑に入り組んでいる様子が確認できる。
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