- 【環境】2008/10/31 1:03 -/兵庫県加古川市/気温不明/光害レベル:SQM-L測定値=未測定
- 【光学系】EF 200mm F2.8L II USM F2.8開放 / LPS-P2フィルタ
- 【カメラ】Canon EOS Kiss X2 (無改造)
- 【架台・ガイド】ケンコー SE2赤道儀によるノータッチガイド
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO800, 60sec. x 11コマ
- 【処理法】:恒星基準で加算平均、2×2ソフトビニング, 600×800を切りだし
10月30日の夜に自宅ベランダから撮影したM42(オリオン大星雲)の画像処理を行った。これまで星雲・星団の撮影は郊外への遠征時(スカイメモ使用)のみであったが、週末になかなか晴れず撮影の機会 が少なかったため、SE2赤道儀と77mmサイズのLPS-P2フィルタ購入をきっかけに、光害地の自宅でも撮影してみようと思い立った。
ガイド用の機材はまだ持っていないため、上の写真のようにアリガタプレートとスリック・バル自由雲台を組み合わせた簡単なアクセサリを「EYEBELL」の通販で購入した(これはカメラ店でバル自由雲台を単体で購入するのと同程度の価格である)。これを用いてSE2赤道儀にカメラを載せただけであるので、ノータッチガイドで、極軸も方位磁石と傾斜計で合わせただけである。
自宅は、2~3等星がやっと見える程度の光害地であり、ISO800・F2.8なら、LPS-P2を用いても60秒程度の露出時間が限界である(これは先日検証している)。したがって、焦点距離の短いカメラレンズなら、多少の極軸のズレは許容できると思った。しかし、今回は南天のオリオン大星雲を撮影しているうちに赤緯方向への流れが目立ったので、撮影結果を確認しながら方位を修正した。
これは、処理前の画像の1枚である(JPEGを縮小・トリミングのみ)。LPS-P2フィルタを用いても光害によってかなりカブっているが、これの元となるRAW画像をダーク引き後に11枚コンポジットしてあれこれ処理すると冒頭の画像のようになる。郊外で撮った画像にはかなわないが、それでも平日に出かけられずにストレスがたまるよりはずいぶんマシである。それにいかに光害を消すかという試行錯誤の作業も意外と面白い。200mmレンズと無改造デジカメでどの程度まで撮れるのか、もう少し試してみたい(しかし、すぐにオートガイドで直焦点がやりたくなるのが目に見えているが)。
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