OHPフィルムでお手軽にbahtinov maskをつくってみた

私は天体写真にKissX2を使っており、ピントはライブビューで合わせているが、これではなかなか一回で決まらないことが多い。ちゃんと合わせたつもりでも試写してみるとズレていたりする。特にEF200mmF2.8開放では結構手こずっている。

そこで何か良い方法はないかネットを検索していると、最近「bahtinovマスク」というものが話題になっていることが分かった。多くの方がブログなどで取り上げており、評判もなかなか良い。

下記のサイトでは、対象光学系の焦点距離や口径などを入れるとマスクの画像を自動生成してくれる。

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私も早速試して見るべく、WO社FLT98(D=98mm, f=618mm)のマスク画像を生成してみた(レデューサー使用時も使えるように、f=550mmで生成した)。

これは拡張子「svg」のファイルで生成されるが、Firefoxではそのまま表示と印刷が出来る。

しかしこれは・・・。切り抜くのが大変そうだ。印刷した紙を厚紙に貼り付けて根気よく切り抜こうかと思ったが、やはりここは「お手軽天体観察記」なので、お手軽路線を忘れてはいけない。そこで、インクジェットプリンタ用のOHPフィルムに印刷してみることにした。OHPフィルムはどれが良いのか分からなかったので、宣伝文句で「透明度が高い」というのにしてみた。

これを切り取って段ボールで作った枠にテープで貼り付け、望遠鏡に仮止めしてみた。本来のマスクは透過部分が空気だが、これは薄いとはいえフィルムであるので、ピントへの影響はないのか気になる。

まずレデューサー無しの状態で赤道儀に載せ、やや暗めの星を入れてライブビューで確認すると、ちゃんと機能しているようだ。

ピントが外れている状態
ピントが合っている状態
マスクを外して撮影したもの(中心部のピクセル等倍)

おおむね合っているようだ。


次にケンコークローズアップレンズ(AC2)による簡易レデューサーを付けて合わせてみた。

中心部(ピクセル等倍)
右上端(ピクセル等倍)

簡易レデューサーとしては結構良好な星像となっている。


このように、割と簡単にピント合わせが可能になった。今回は仮止めなので、これからちゃんとした枠を作ってみようと思う。また、次はEF200mmF2.8用も作って試してみたい。

ところで後で気がついたのだが、ライブビューで合わせるのであれば、やはり1等星以上の明るい星の方が光条のズレがよく分かって良いようだ。

プロキオンで合わせたところ

なお、このbahtinovマスクはここで販売しているようだが、海外通販はちょっと抵抗がある。国内でも国際光器あたりが扱ってくれると良いのだが。

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