今年に入ってから購入した、フジノンレンズXF35mm F1.4Rの実写星像テストを、先日の大河内高原遠征時に行った。
このレンズはAPS-Cである富士Xシリーズの純正AFレンズで、フルサイズ換算で52.5mmの標準レンズとなる。
外観としては、変わった形状のレンズフードが目立つ。ヒーターが巻きにくいので、これは一般的な丸形のねじ込みフードに付け替えた方が良いかもしれない
この、先が角形になったフード専用のレンズキャップも付属する。
今回はこのフードを付けて、大河内高原で北斗七星近辺を撮影した。感度はISO1600で、下記の通り絞りと露出時間を変え、概ね同一の露光レベルになるように調整した。
- F1.4 15rsec.
- F2.0 30sec.
- F2.8 60sec.
- F4.0 120sec.
まずは、全体を縮小し、周辺減光の様子を見たもの。ただ、薄雲や光害の影響で、完全にフラットな状態の空での撮影ではない。
F1,4~F2.0では明らかに周辺減光が目立ち、F2.8位からは強調さえしなければあまり気にならなくなるが、四隅の減光はF4.0でも残る。もしかすると、これは前出の角形レンズフードの影響かもしれない。今後、もう少し浅めの丸形レンズフードでも試してみたい。
次に、中心付近と左上端付近のピクセル等倍切り出し画像。
こちらも、F1.4~F2.0は収差が大きく、実用上はF2.8位からとなりそうだ。
先日テストしたXF56mm F1.2Rと同様、ちゃんとフラット補正すればF2.8位から星野写真に使えるし、星景で、四隅に多少妥協すれば、F2.0でも何とかなりそうだ。
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