今回は、オリオン座付近を富士X-E2と中望遠レンズで撮影した星野画像を2例処理した。
まず、10月18日夜に大河内高原で105mmレンズを使ってオリオン座中心部を撮影したもの。
- 【環境】2014/10/19 1:15 – 2:37 /兵庫県神河町大河内高原/気温 6℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.2
- 【光学系】Ai Nikkor 105mm F2.5S -> F2.8開放 (ニコンF-フジXマウントアダプタ使用)
- 【カメラ】Fuji X-E2
- 【架台・ガイド】スカイメモR/ノータッチ恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO1600, 120sec x27コマ
- 【処理法】:RStackerによるダーク減算・フラット補正、Lightroom 5.6による現像、ステライメージ7で加算平均、ステライメージ7、Photoshop CCで調整、4x4ソフトビニング
この105mmレンズはF2.8でも周辺星像は良好ではあるが、古いレンズなので色収差が多く、全体的に星がボテッと大きく写る。これはCameraRAWでの現像時にフリンジ低減の処理を入れることでかなり改善される。ただ、これをやり過ぎると星の色が消えてしまうので難しいところ。
次に、11/22夜に同じく大河内高原で、56mmレンズを使って、「エンゼルフィッシュ(Sh2-264)」が入るように北寄りで撮影したもの。
- 【環境】2014/11/23 3:21 – 5:05 /兵庫県神河町大河内高原/気温 4℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.2
- 【光学系】XF56mm F1.2R -> F2.8
- 【カメラ】Fuji X-E2
- 【架台・ガイド】スカイメモR/ノータッチ恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO1600, 180sec x24コマ
- 【処理法】:RStackerによるダーク減算・フラット補正、Lightroom 5.6による現像、ステライメージ7 で加算平均、ステライメージ7、Photoshop CCで調整、4x4ソフトビニング
無改造機で撮影したので散光星雲の写りは薄めだが、エンゼルフィッシュが浮き出るようにかなり強い強調処理をしたため、ちょっと不自然な感じになってしまった。
オリオン座の近辺は賑やかで面白いので、この季節はどうしてもオリオン座を中心に撮影してしまう。ただ、いつも行く大河内高原(砥峰~峰山)は南の光害が結構あるため、カメラレンズだとカブリの補正処理が結構ややこしい。
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