- 【環境】2019/11/8 20:23 – 22:58/兵庫県明石市/気温 12℃/光害レベル:SQM-L測定値=17.8(月齢11.3の月明有り)
- 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/Quad BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.7/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・180sec x 36コマ/PHD2によるオートガイド・APT連携ディザリング
- 【処理法】
- ステライメージ8によるダーク減算、フラット補正、デベイヤー
- FlatAide Proによる追加フラット補正(シェーディング補正)
- Photoshop CC、ステライメージ8による調整(星消しにStarNet++併用)
- 2×2ソフトビニング、800ピクセルx800ピクセルの領域を切り出し
2019年11月8日夜に光害地の自宅で撮影した、はくちょう座の散光星雲IC5146の画像を処理した。IC5146は「まゆ星雲(コクーン星雲)」と呼ばれている。
撮影時には光害に加えて月齢11.3というかなり太めの月が南天高く輝く悪条件だったが、まゆ星雲のような明るめの輝線星雲はQuad BPフィルターで比較的よく写ってくれる。
ただし、それにも限界があり、周囲の淡い部分や、まゆ星雲を取り囲んで西に伸びる暗黒星雲は今ひとつ写りが良くない。
下の記事は以前同じ光学系でEOS60Daを用い神河町で撮影したものだが、それらの淡い部分が出ているし、星の色もわかる。ワンショット・ナローバンド撮影により光害地や月明下でもそこそこの画像は得られるようになったが、やはり苦労して良い空の下へ出かける価値はある。
今回の画像は、最初はトリミング無しで周囲の暗黒星雲(B168)も含めて載せようとしたが、上述のようにその暗黒星雲の写りが良くなかったため、まゆ星雲の周囲だけを切り出した。
下はトリミング無しの画像。
やはり神河町での撮影画像に比べると、まゆ星雲周囲の淡い部分や暗黒星雲の写りが悪い。
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