現在のパソコン構成

上に載っているのは、外付けUSB-DAC(アムレックAL-38432DS)

現時点(2019年12月30日)で、自宅でメイン機として使っているパソコンの仕様は下記の通り。これで天体画像の処理やブログ書き、WEB閲覧などを行っている。

  • CPU:AMD Ryzen 7 3700X (3.6GHz・8コア・TDP65W)
  • CPUクーラー:noctua NH-C14S (トップフロー・ファンはヒートシンク下側)
  • マザーボード:GIGABITE B450M DS3H (rev. 1.0) ( MicroATX・SocketAM4 チップセットAMD B450 )
  • メモリ:DDR4-3200 64[GB] (CFD W4U3200CM-16G CL22 ) 16GB x 4枚挿し
  • グラフィック:ASUS GT1030-SL-2G-BRK GDDR5/2GB (ファンレス・ NVIDIA/GeForce GT 1030 PCI Express 3.0 )
  • SSD(起動): NVMe 3.0 M.2 SSD 1[TB] (インテル S760p SSDPEKKW010T8X1)
    • ヒートシンク:長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーSS-M2S-HS02
  • SSD(追加): 2.5インチ SATA SSD 2[TB](WD Blue 3D SATA WDS200T2B0A・3DTLC NAND)
  • 光学ドライブ: 5インチブルーレイドライブ(パイオニア BDR-S12J-BK)
  • ケース: SILVERSTONE SST-PS09B( MicroATX/Mini-ITX ・ 幅170x高さ359.8x奥行406.6 mm )
  • ケースファン
    • 前:120mm noctua NF-A12x25 PWM(ケース付属品から交換)
    • 後:92mm noctua NF-A9-PWM(追加)
  • 電源:Seasonic SSR-850PX 850W ATX電源 80PLUS Platinum サイズ:150x140x86mm
  • OS: Windows 10 Pro (パッケージ版)

組み立てたのは今年(2019年)の夏で、AMD ZEN2が出てしばらくした頃。それからいくつか部品交換して上の状態になっている。

それまで使っていたのはもう8年ぐらい前に組んだインテルCore i7-2600Kのマシンだったので、かなりのグレードアップになった。AMDは昔K6-2とかスロットAのAthlonなどを使っていたが、その後しばらくはインテルのほうが速かったのでずっとインテルを使ってきた。しかし最近AMD がZENで盛り返してきたようなので、久しぶりにAMDで組んでみた。

構成の方針としては

  • 静音性重視(自室で音楽をよく聞くので)。
  • なるべくコンパクト(自室が狭いので)。
  • CPU性能はそこそこほしい(天体画像処理をするので)。
  • メモリはたくさんほしい(天体画像処理をするので)。
  • グラフィックは最低限で良い。
  • 5インチベイにSATA接続のブルーレイドライブ内蔵(CDのリッピングをするので)。

で、各パーツを選定していった。下記は各パーツの選定理由。

  • CPU:AMD Ryzen 7 3700X
    • TDP 65Wで物理8コアもあり、そこそこの処理能力が期待できるので。なんといっても久しぶりのAMD。
  • CPUクーラー:noctua NH-C14S
    • 静音重視とはいえ水冷ファンは敷居が高いので、MicroATXケースに収まるサイズで評判の良い物を選んだ。今回使ったケースは許容ファン高さが140mm迄なので、ファンをヒートシンクの上にすると142mmでギリギリ収まらない。それで、ヒートシンクの下にした。
    • メモリの上に完全にかぶってしまっているが、干渉はしない。メモリ交換の際にはクーラーを取り外す必要があるのが難点。ただしそんなに頻繁にメモリ交換しないと思う。
    • なお、ヒートシンクの取り付け向きを180°回転させるとメモリにはかぶらないが、後部ケースファンに干渉してしまうのでこの向きにした。
  • マザーボード:GIGABITE B450M DS3H (rev. 1.0) (MicroATX)
    • ZEN2(第3世代Ryzen)ならば本来X570チップセットを用いるべきだが、これを組んだ2019夏頃はまだ出揃っておらず、MicroATXの選択肢があまりなく、しかも高価だったので、B450チップセットの安価なものにした。
    • B450マザーボードの既存品は、BIOSが古いと第3世代Ryzenが動作しない。そこで、BIOSを最新にアップデートしてから出荷してくれる通販ショップ(PCワンズ)で購入した(もちろん、3700Xは正常に動作した)。
  • メモリ:DDR4-3200 64[GB] (CFD W4U3200CM-16G CL22 ) 16GB x 4枚挿し
    • メモリは容量重視&安定志向で選択。CL22というのは遅めのようだが、実際、CL16等と比べてどの程度遅いのか、自分では比べようもないので良しとする。
    • メモリモジュール4枚挿しは安定しないとの話もあり不安だったが、定格(3200)では正常に動作してるようだ。
  • グラフィック:ASUS GT1030-SL-2G-BRK GDDR5/2GB (ファンレス )
    • 静音性重視でファンレスのローエンド品を選択。液晶モニタ2台にHDMIとDVIで出力してデュアルモニタで使用しいる。
  • SSD
    • 静音性重視でHDDは完全排除。
    • 起動ストレージは M.2 SSD の1TB(インテルS760p)。2.5インチSATAでも良かったが、せっかくマザーボードにスロットがあるので、使わないともったいない。念の為、ヒートシンクも付けた。
    • 追加で2.5インチSATA品( WD Blue 3D )の2TBをワーク用に追加。アマゾンで安かったのでつい購入。
  • 光学ドライブ: 5インチブルーレイドライブ(パイオニア BDR-S12J-BK)
    • パソコンでブルーレイやDVDはめったに見ないが、CDのリッピングに使用。USBの外付け品でも良いはずだが、なんとなくSATA接続のほうが安定している気がして内蔵品を選択。
    • そのため、ケースに5インチベイが必要となり、ケースの選択肢が狭まる結果となった。
  • ケース: SILVERSTONE SST-PS09B( MicroATX)
    • 5インチベイがあるMicroATX仕様で、大きめのCPUクーラーが入り、静音性が良さそうなものを選択。
    • 結果としてかなり安価なものになってしまった。しかし安価品の割にはそれほど悪くない。
    • 評判の良い「Fractal Design Define Mini C」は5インチベイがないため諦めたが、こちらにしておいたほうが水冷クーラーの搭載など、後々良かったかも( 今考えてみれば、やっぱり光学ドライブ内蔵の方をやめたほうが良かった)。
  • ケースファン
    • ケース標準付属の前面吸気120mmファンを静音で評判の良いnoctua品に交換。また、後面排気に92mmのnoctua品を追加。
    • 前面にもう一つ80mmの吸気ファンを追加したが、騒音が増えたので今は止めている。
  • 電源:Seasonic SSR-850PX 850W
    • 今回の部品構成に対してはかなりオーバースペックな850W Platinum品。
    • 低負荷時はファンレスまたはサイレント(ローノイズ)運用が可能なので、今回の構成では負荷がかかってもほとんどファン音は聞こえない。
  • OS: Windows 10 Pro (パッケージ版)
    • Hyper-Vやリモートデスクトップ(公式)が必要になるかも。
    • 機器構成変更時やPC組み買え時に面倒がないほうが良さそう。
    • なので、とりあえずWindows10 Proのパッケージ版にしておいた。

さて、気になる静音性とCPU温度だが、アイドル時と負荷時で測定してみた。

負荷については、今の所ゲームや動画編集、エンコードなどはしないため、自分が使うソフトの中で一番負荷が高そうな「StarNet++」を使った。内容は4138×2816の星多めの画像をSTRIDE=16で処理するもの。

また、騒音はPC前面から30cmの位置で騒音計(AR814)を用いて測定。

【アイドル時】

  • CPU温度:40°
  • 騒音:27 dBA (測定下限以下)

アイドル時のCPU温度は結構高めなイメージ。狭いケースにパーツと配線類を詰め込んでおり、エアフローが良くないためか。

騒音は測定器の測定下限(30dBA)を下回っているため、正確かどうかわからない。感覚的にはほぼ無音。

【負荷時】 StarNet++ 処理30分継続中

  • CPU温度:75°
  • 騒音:34 dBA

8コアすべてが動いているが、PPTの制約(88W)によりクロックは低め。安定(安全)重視のため、PPTの上限を変えるなどの無理はしないことにした。

CPU温度はやはりエアフローが良くないためか75度まで上がったが、表示が緑色なのでまだ安全圏のようだ。

CPUファンは100%で回転しているが、騒音値は34dBAと静かな印象。感覚的にはアイドル時よりも音が気になるが、うるさい感じはしない。これならStarNet+を延々と回しながら他の作業もできそうだ。

なお、そのあと1時間処理継続時でもほぼ同じ温度と騒音値だった(処理自体は1時間強で完了)。

一応これで、「静音・コンパクト・そこそこの処理能力・たっぷりメモリ」という目的は達成できている。

なにしろ、物理8コア・メモリ64GBというマシンを個人が手軽に組めるようになるとは、良い時代になってきた。


それから、「StarNet++」での星消しも良い感じ。現在はFlatAide Proをユーザーインターフェイスとして用い、そこから実行しているので簡単。

下の画像は今回の試行で処理したサンプル(サイズが大きいので25%に縮小した)。

StarNet++ 処理前(4138x2816を25%に縮小)
StarNet++ 処理前(4138×2816を25%に縮小)
StarNet++ STRIDE=16 処理後(4138x2816を25%に縮小)
StarNet++ STRIDE=16 処理後(4138×2816を25%に縮小)

コメント

タイトルとURLをコピーしました